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そして明後日。


昨日は、仕事が溜まりに溜まって残業。


ベッドに身体を預けた頃にはもう、そのまま眠りについていた。




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あ 「あ、れ。お母さんからだ…」




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実家のある千葉から上京して間もなくちょくちょくかかってくる母からの電話。


最近ではプライベート仕事共に忙しい私に


遠慮しているのか電話も少なくなっていた。




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もしかしてなんかあったのかなぁ…?




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少しの不安に駆られて、すぐ通話ボタンをタップ。


数秒もしない内にコールは途切れる。




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あ 「もしもし…?」


『あ、Aー?ママだけど!元気してる?』


あ 「うん。元気だよ?」


久しぶりに聞いた母の声は相変わらずむさ苦しい。




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あ 「どうかしたの?」


『どうかしたの…も何も。あんた明日誕生日でしょ?

一足先におめでとうの一報入れようと思って』




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明日、ママ用があってかけられないのよ。


ごめんね〜、と母は言う。




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毎年夜にお酒を飲んでいると母から連絡がかかって来る。そしてお互いにおしゃべり合戦が始まる。


なんだ。そしたら今年は喋る相手も居ないんだ…


本当ただの虚しい奴、じゃん。




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あ 「ありがとう…でもすっかり忘れてたよ」


『忘れてた?自分の誕生日くらい覚えときなさいな』


あ 「もうこの歳になったらいちいち意識しないから」




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あはは、と母が大爆笑。


いいなぁ。この人は本当に陽気で…


なんって思ったのも束の間、少し間を置いて。




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『今年こそ一緒に祝ってくれる人出来たの?!』




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あ 「えっ?!」


『Aいっつも一人じゃない。今年こそ。誰かいい人居るんでしょうね?!』


あ 「そんな人、居ないよ…」




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そう。あれは単なる契約みたいなものであって。


居るようで、居ないよ…




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『いい加減ママを安心させてよね〜?本当にAは…』


あ 「あー、もう!仕事あるから切るよ?じゃあね?」




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これ以上母のお説教を聞くのはごめんだ。




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落花生大量に送っといたからね〜。


通話ボタンを切る直前聞こえて来たのがそんな言葉だった。




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あ 「落花生いらない…し」




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設定タグ:SnowMan , 阿部亮平 , 宮舘涼太   
作品ジャンル:恋愛
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みきぽん(プロフ) - い、飲酒運転…??そこだけは現実味ないかも、でも話の内容に引き込まれる!✨ (2021年11月1日 18時) (レス) @page22 id: 6c9a88d371 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろーばー。 | 作成日時:2020年12月14日 10時

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