３Ｂ × ＡＢ = ？【ab受け短編集】 (ページ6)

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え、どうしようもうなにがなんだかもう分からない。

こういう時に全く働かない脳に追い打ちをかけるように電話がかかってきた。

「……もしもし、」

「あ阿部ちゃん？」

「あ、の」

「…すみません___までお願いします。ハイ。」

「…ふっか？」

「ぁ、ごめんごめん」

「…いや、…大丈夫」

「今そっち向かってるから。着いたらインターホン押すし、オートロック開けてね」

「え、あうん。」

……いやじゃなくて！！！え、さっき___って言った？ほんとに来てるじゃん！！しかもタクシー捕まえてまで……

どういうこと、頭の中がぐちゃぐちゃになってもう何も考えられない。

「阿部ちゃん？」

「……ぁいや、あの」

「なあに？どしたの」

ふっかの優しい声にどんどんパニックになっていた頭が落ち着いていく

こんな時までふっかは落ち着いててずるい。またふっかへの好きが溢れてくる。

「……オレが会いたいだけだから」

「、え？」

「嫌だったら全然帰るし」

「嫌じゃない！」

俺の思ってない言葉を否定したくて

思わず食い気味に言ってしまって恥ずかしくなる。

「ふは、そっか良かった」

「ぃや、…うん……」

電話しながらドタバタ部屋中を動き回る俺と、落ち着いているふっか。

頬を抓って夢じゃないことを確認する。普通に痛い……てことは夢じゃない。

運転手さんに質問されて答えるふっかの言葉を聞くとどんどん俺の家に近付いてきている事が分かる。

もう少しでふっかが俺に会いに来るんだ。

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