First Love. ２【白】 (ページ15)

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６４.◎ ページ15

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まさかラウールくんからこんなプレゼント貰えるなんて
驚いたし嬉しかった

　

　

　

　

　

　
「あ…、もしかして髪切ったって言った時
　微妙な反応だったのってこれの事で？」

『はい、会った時に
　えー！短いじゃんっ！って焦りました(笑)』

　

　

　

　

　

　
似合ってないとかじゃなかったんだ、

良かった

　

　

　

　

　
　
「短くしちゃって変だったのかなぁ、って思っちゃったけど」

　
『えっ、いやいや全然良いですよ！
　長いのもいいし、どっちも良いです』

「短くても可愛い？」

　
『それはっ、はい、もちろん可愛いですよっ』

　

　

　

　

　
カウンターの下で長い足をユラユラさせながら挙動不審気味に
『可愛い』と言ってくれたラウールくん

　

　

　

　

　
ダメだ、

可愛すぎてつい意地悪な言い方しちゃう…(笑)

　

　

　

　

　
　
「ありがと、伸びてからもちゃんと使わせてもらうね」

　
『はい！』

　

　

　

　

　
　
嬉しそうに返事をした彼を見て
こっちもそれ以上に嬉しくなった

　

　

　

　

　

　

　

　

　
夕暮れ時

　
　

　

　
カフェを出て駅までの道を二人で歩く

　

　

　

　

　
「ラウールくんは明日から学校なんだよね、
　宿題とか全部終わった？」

　
『もちろん終わってますよー、
　親みたいな事言わないで下さい(笑)』

　
「あ、ごめんごめん(笑)」

　

　

　

　

　

　
いけない、つい親心で
　
　
こういう大人のうるさい小言みたいなこと
あんまり良くなかったよね

　

　

　

反省しながら歩いていると
ラウールくんが無言でチラっとこっちを向いた

　
　

　
　

　
「ん？」

　
『あ、いや…
　それ、やっぱすごい似合ってて可愛いです』

　

　
　

　

　
そう言ってフイッとすぐに前を向いてしまった彼

　

　

　

　

　

　

　

ちょっと、

何だ？
　

　

　

　
　

　

　

さっきから可愛すぎたり、キュンとさせてきたり
色んな表情をする彼の行動に
私の心臓も落ち着いたり早くなったり大忙しだよ

　

　

　
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