First Love. １【白】 (ページ47)

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４７. ページ47

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『Aさん、今日の服すごい似合ってて可愛いです』

　
「本当？ありがとう」
　
　
　
『髪の毛もこんなにツヤツヤだし』

　

　

　

スルンと手触りが良い彼女の髪の毛を撫でていると
フワッとシャンプーの良い香りが鼻を掠めた

　

　

　

　

「ラウールくんもかっこいいよ」

　
『本当ですか？』

　
　
「うん、前よりも大人っぽくていい感じ」

　

　

　
　

　
僕よりおそらく２０センチは低いAさんと向かい合うと
自然と上目遣いで見上げられる形になる

　

　

　

　

　
『今日会えてほんっとに良かったです』

　
　
「私もだよ」

　
『Aさん、あの……』

　
「ん？」

　
　
『えっと…』

　

　

　

　

　

　

　

　
　

　
『…………………んうわぁっっ！！！！』

　

　

　

　

　

　
自分でもびっくりするくらいの声を上げながら
ベッドから転がり落ちるようにして目が覚めた

　

　

　

　
　

もー…、またじゃん

　

　

　

　
Aさんとの約束が決まって
更に彼女の事を思う時間が増えたからか
ありえないような夢を何度も見てしまっている

　

　
夢の中の自分は簡単にAさんに触れていたけど
それはそうしたいっていう願望なのか
　

　
こんな夢見るなんて
僕はいつからそんな気持ち悪い人間になっちゃったんだ

　

　
　

　

　

　

『はぁ…、とりあえずシャワー浴びよ』

　

　

　

　

　
今日はめめの家に遊びに行く予定
約束が決まった話もしなきゃいけないしね

　

　

　
良いのか悪いのか分からない夢のせいで出た汗を早く流さないと

　
　
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