First Love. １【白】 (ページ46)

今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:122,437 hit

４６.◎ ページ46

.

　

『もうさ、色々考えんのやめれば？
　バカ真面目にしようとするからいつもダメ男に引っかかんじゃん』

　
　
「ダメ男…(笑)」

　

　

　
実際ダメ男にかかることが多かったかもしれないけど
そんなはっきり言わないでよね(笑)

　

　

　

　

『だから、行ってもいいと思ったなら行く。嫌なら行かない。
　ほら、簡単！』

　
　
「んー」

　

『そんなブー垂れた顔しない！ブスになんぞ』
　
　
　
「ひど(笑)」

　

　

　

　

　
　
それでもやっぱりまだ及び腰な私

　
そんな私に彼は早く返信しろと急き立てた

　

　

　
『今送りな、映画行きましょうって』

　
「えー、後で送るから」

　
　
『ダメ。そしたらまた１人で考えてやっぱやめようとかなんだろ？』
　

　

　
　

　
それは確かにあり得るかもしれない

　

　

　

　

　
「わかった送るよ

　………いいよ、行こうとかでいいかな？」

　
　
『なんだそれ色気無さすぎ、
　マジでラウールは何が良くてAと行きたいんだろ』

　
　
「うるさいな、本当いちいちイラつく言い方するよね」

　
『謎だわー』

　

　

　

　

　
色気ないなとは自分でも思うし
何が良くて私と行きたいのか、とも思う
　

　
けど、それを翔太に言われるのはムカつく(笑)

　

　

　

　

　
『まあ、急にキャラ変すんのも頭どうかしたとか思われるし
　可愛いキャラとかはやめたほうがいいな』

　
「うん」
　

　
『ちょっと１回打ってみ？
　送信する前に見せて』

　
「え、恥ずかしいんだけど」

　
　
『俺全然恥ずかしくないから、早くしろ』

　
「わかったよ」
　

　

　

　

　
　
可愛いとまではいかないものの
少しは期待に応えられるようにと文を考え
それを妙にスパルタ入った翔太が添削していく

　

　

　
　

『あー、なんかもうわかんなくなってきた！
　いいんじゃん？これで
　色々考えない方がAらしいわ』

　
「だから言ったじゃん、
　てか結局最初に私が考えたやつだし」

　

　
　

　

　
　
長い文章や少し色気付いた文章にしたりと
２人で色々と考えてみたが
結果たどり着いたのは私が自分で考えたものだった

　

　
.