First Love. １【白】 (ページ43)

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４３. ページ43

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『ふっかさん久しぶりー』

　

「おー。元気にしてたかー？」

　

　

　
　

　

もうすぐ夏休みも終わっちゃうって時になぜかある登校日

　
　

　

　

　
宿題とか進路相談とかみんな諸々の話が終わると自由に帰っていく

　

　

　

　
僕は担任と進路相談を少ししてから
ふっかさんのとこに顔を出した

　

　

　

　

　
「今日はあの２人と一緒じゃないのか？」
　

『うん、受験の話とかしてたみたいで』

　

　

　

　

　

だから今日は１人でふっかさんに相談です(笑)

　

　

　

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「ラウ青春してんな～(笑)」

　

『そうですか？』

　

　
　

　

　

返事が来ないって相談したのに、それは青春？

　

　
　

　

　
「で、まだ誘えてないわけだ」

　
『はい』
　

　
「映画くらいなら行ってくれそうだけどな」

　

『いいと思います？』

　

　

　

　

　

Aさんを映画に誘うぞ！
と決めてからも怖くて未だ言い出せずにいた僕

　

　

　
　

　

「言わなきゃ始まんないしな」

　

『ふっかさんモテてたんですよね？高校時代』

「高校時代、って強調すんな(笑)
　今だってモテてんだぞ？」

　

　

　

　
　

かっこつけた顔をしてそう言ったふっかさん

　

　

　

　

　

『じゃあ何でAさんから返事来ないかわかりますか？』

「そうだな……、
　まあそれを自分で確かめんのも恋愛では重要な事だから
　人に聞く事じゃないな

　全部答えを人に聞いてもおもしろくないだろ？」

　

　
　

　
ふっかさんが真面目に言うから僕もすんなり聞けたその言葉

　

　

　

　

『わかりました、
　モテモテふっかさん信じて僕もやってみます
　もしダメだったらもうふっかさんと話しません』

　
　
「すごいなそれ、どんな脅し？(笑)」

　
『めめとこうじくんにも言いますから』

　
「おい、だからどういうタイプの脅迫だよ(笑)」

　
『じゃあ帰りまーす(笑)』

　

　

　
　

　
ふっかさんにもああやって言われてようやく一歩踏み出す自信が出た僕は
帰ってから、Aさんを映画に誘う文章を一生懸命考えた

　

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