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「じゃあその渡辺っていう男は彼氏やないんや?」
『うん、そう言ってた』
「今んとこな」
『今んとことか言わないでよ』
「俺も見てみたかったわ〜」
ブラブラとモール内を歩きながらAさん達と会った時の事を
こうじくんに話した
『てか、今彼氏いないんだって』
「聞いたの?」
『うん、Aさんが僕に彼女いる?って聞いてきたから
僕も聞いてみた』
きっと彼氏いたらわざわざ僕なんかに時間使ってくれないだろうな
「やるやーん!」
『でしょ(笑)』
こうじくんはいつも僕以上に喜んでリアクションしてくれるから
こっちが楽しくなっちゃう
「羨ましいわー、お姉さんと楽しいメッセージの送り合いー」
『さすがにやり取りは絶対見せないからね』
「うわっ!ムカつくわ〜」
Aさんとの会話なんて見せたくないに決まってるし
それにこうじくんとめめとの面白いエピソードとかも
話しちゃってるからね(笑)
「でもラウールはさ、どうしたいの?これから」
『これから?』
水を差すようなめめのその言葉に
本当は何の事か分かっているけど
僕は知らない振りをした
こういうのってすぐ結果出さなきゃいけないこと?
楽しいこの今の状況じゃダメなの?
だって…、もし今の僕が何かを進めようとしても
それは良い結果にならないことくらい想像が付く
「今度はちゃんと2人で会いたいんじゃないの?」
『それは別に、』
「じゃあこのまま?ただメッセージやってればいいんだ?」
僕だって、
また会いたいけど
でも怖いんだ
2人で会いたいって言えたとしても
「それは無理、また4人なら」
って言われるんじゃないかって
そしたらもう何にも言えなくなっちゃうから
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作者名:りん | 作成日時:2021年8月18日 3時