甘党彼氏は彼女にも甘い.２ 【黄】

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もうそろそろ佐久間のマンションに着く頃







　




　






　




　
佐『ふぁ〜…、寝た〜
　 照おつかれさま〜』
　

　
『いいえ〜』


　
佐『あれ、Aも寝ちゃってる』







　




　





　
後ろからひょこっ、とシートの間から顔を出して








佐『かわいい〜』

　




ニコニコしてAの顔を眺めている佐久間







　


　





　




　
なんかずるいんだけど(笑)




俺だって見たいのに






　





　




　
『A、もうすぐ着くよ』





　




　




　
佐久間に寝顔を見せるのが悔しくて
すぐに彼女を起こした






　








　
「ん〜……
　あ、さっくんは？」

　

佐『もう起きてるよ〜』






　




　


　
Aに返事をしながら彼はバタバタと降りる支度をはじめた




　





　




「忘れ物ない？」



佐『俺は子供か！(笑)』



「え？前うちに来た時スマホ置いてったの誰だっけ？」



佐『あ、その節はほんとーうにありがとうございました』



　



　






　
お決まりのやりとりをしているとマンション前に着いた




　




　





『着いたよ』



佐『ありがとー！！

　えっと…はい、これ！
　今日のお礼って訳じゃないけどさ』


　



　





　



　
そう言って彼は封筒をAに渡した





　




　




　




　
「なに？やだいらないよ」


　
佐『いや中見て(笑)
　 むしろ貰ってください』


　
「んー、じゃあ」


　




　






　


　
Aが開けた封筒にはチケットが二枚入っていた


　




　









　
佐『今度やるミュージカルのやつ！
　ふたりで観に来て！』

　

『おー』


　
「え、ありがとう！
　てっきりお金かと思っちゃって(笑)」



佐『あはは！お金はやばい(笑)』





　




　




　

確かに現金は生々しすぎるよな(笑)



　




　








　
佐『そのミュージカルね
　きょもと一緒にやるんだよ〜』


　
「嘘？！きょもちゃんと一緒に？
　絶対観に行かなくちゃ」



佐『ガッツリ一緒なのは初めてだからね！』
　





　










　
あのー、誰？(笑)







佐『あ、きょもは俺らのもう一人の幼なじみね』



　






　
俺の疑問が顔に出ていたのか
それを感じ取った佐久間が教えてくれた
　









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