193:得意技 ページ33
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もしココを選べば、シャワーも浴びさせてもらえず行為に至る。
蒸し暑くなってきたから、臭いが気になる。シャワーは浴びたい。
それならお風呂の方が…と思っても、お風呂はお風呂で嫌だ。
この櫻井の様子じゃ、いつも以上に手加減なしだ。
そうなると多分酸欠になって倒れる。明日の仕事に響きそう。
どっちみち、お風呂もこの場所も、明るい照明の下なのには変わらない。
照明さえ落としてくれたら不満はない。だけど、そうはいかない。そんな気遣いしてくれるはずない。
嫌がることじゃなきゃ意味がないと言うぐらいだから。
はあー、もうどうすればいいのよ。どっちも本当に嫌だ。
「早く選べよ」
頭の中で色々と考えていれば、答えを急かすように櫻井が口を開けた。
「どっちも嫌」
「しょーがねぇな、じゃあ欲張るか」
「はっ？どういうこと！？」
「先にココ、後で風呂な」
それは尚更嫌だ。かと言ってどちらかを選択するのも嫌だ。
強いて言えば…いやどっちもだめだ。普通じゃだめなの？
「いつもと同じがいい」
「それじゃペナルティーになんねぇじゃん」
「でもあれは防ぎようのないキスだったの！そう事故だよ！事故！」
「事故でもキスした事実は変わんねぇからな」
…ごもっとも。それを言われてしまえばもう対抗する手段が一切ない。
いつも櫻井は結果論で話すから、起きてしまった出来事の過程にどんな原因があろうと関係ない。
上手いことキスされた事実を隠し通せればよかったのに。まあどのみち櫻井を誤魔化せるわけないか。
いずれ何かしらのカタチでバレてしまっていただろう。
「っ！ひゃっ！ちょっ、櫻井！」
一瞬の隙を突かれて両手首を片手で束ねられたかと思ったら、空いた方の右手がスカートの中に侵入してきた。
こういうの本当に抜かりない櫻井の得意技だ。この男、動きに無駄がない。
仕事でもそうだけど、こういうことになると格段に油断も隙もない。
櫻井の経験値に嫉妬しそう。当然のことながら私と付き合う以前に付き合っていた女の子はごまんといるはず。
だって、会社でもワンナイトなんて狙う女の子いたじゃん。そうじゃん。あからさまに櫻井を狙う女の子も嫌って程いっぱい見てきたじゃん。
あんまりそういう話を本人の口から聞いたことがなかったけれど、私も興味がなかったし。
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妃紀(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます♪おそらく櫻井は好き過ぎて堪らない彼女に指一本触れさせたくないと思ってると思います(笑)6章も読んでくださると嬉しいですー！ (2019年10月22日 22時) (
レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - キスとハグだけ？私も翔さんと一緒で〜許せないかも(￣▽￣;)触られるだけでやっぱり嫌だ！私の愛も翔さん並に重いのかも(笑) (2019年10月19日 19時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - 結城さん» やっと！仲直りしてくれました〜！本当にすれ違いが酷くて、ここまで辿り着くのに時間がかかりましたね(笑)今後も楽しんで頂けるように頑張ります(*´ω｀) (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん！お久しぶりです！コメントありがとうございます♪やっと仲直りしてくれましたよ〜！イチャコラして欲しいですね(´艸｀*) 二宮くんの気持ちを考えると切ないですが、きっと誰か素敵な人が現れるはずです…！更新頑張りますね♪ (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 仲直りきたー！ありがとうございます(;_;)この瞬間を待ってました(〃ω〃) (2019年5月21日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年2月11日 21時
