無愛想な君② (ページ9)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:224,225 hit

55 ページ9

ベク「なんで相談しなかった！？そんなに俺は頼りなかったか？」

Aから全てを聞いた後、沸沸と怒りが込み上げてくる。

いったい自分は何に怒っているのか。

ずっと悩みを抱えていたのに頼ってくれなかったAに？
何も気づかなかった自分に？
Aが勝手に俺たちの前から消えるまで追い詰めたヤツに？

「相談しなかったのは、EXOの活動に迷惑がかかると思ったから。彼女達はEXOが活動していくには必要な存在だったんだよ」

あまりにも強く言い切るものだから言葉が出ない。

Aを傷つけたのは事務所所属のダンサーの中でも、トップクラスの人達。
振りを教わることだってあるし、先輩方のバックについて親交が深い人だっている。
Aが言うように、俺たちがそんな人達に勝つのは難しいかもしれないけど…

全然納得いかない。

ベク「じゃあ、お前は消えて良かったのかよ」

「私はただのバックダンサー。1人くらい、いなくなったって変わらない」

ベク「お前は知らないだろうけど、ジュンミョンヒョンとミンソギヒョンはずーっとA、Aはどこーって探して煩かった。チャニョルは付きっ切りでダンスを教えてくれるヤツがいなくなったから、振りについていけなくてめっちゃ怒られてた。

イーシンヒョンはアドバイスをくれる人がいなくなったって悲しんでたし、ジョンデは歌を聴いてくれる人がいなくなったって落ち込んでた。ギョンスは日本食の作り方教えてくれるって約束したのにって不貞腐れてた。

セフナはバブルティー1人で飲みに行かなきゃいけないって嘆いて、
ジョンイナは…ジョンンナはずーっと携帯ばっかり見てた。お前から連絡来ないかなって。で。泣いて酷かった。

俺は、親友が消えてちょーー悲しかった。なんで気づかなかったんだろうって、悔やんだよ。

これでAが消えて良かったなんて言えるか？
こんなに俺たちボロボロになったのに。

お前が必要なんだよ」

下を向いていたAがぷるぷると震え始めた。

やっとわかったか、バカヤロウ。