無愛想な君② (ページ14)

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JK side

先生「さて、やってみようか」

Aヌナとのダンス練習当日。

ベクヒョンさんとAヌナの関係を変に意識してしまって、勝手にヌナを避けているから気まずい。

一方でAヌナは何も気にせずいつも通り。

俺はこんなにモヤモヤしているのに

先生「まずAのソロの所、踊ってみて？」

「はい」

ユンギヒョンの作ったイントロに合わせて軽く体を動かしていくAヌナ。

スペシャルステージで披露するI NEED Uに合わせて、ローテンポだが細かいカウントまで振りを合わせていくAヌナは流石だと思う。

何より表現力が凄い…

先生「上出来。さて、この後ジョングクが登場。」

まずヒョン(先生)が俺の役で振りを見せてくれる。

え、けっこう密着するじゃん…

最後はお互いのおでこを近づけて、Aヌナの頭を撫でる。

先生「はい、こんな感じ」

JK「なるほど…」

先生「なるほどってなんだよ！じゃあ、2人で踊ってみて」

軽くヒョンから振りを教えてもらった後、いよいよ
ヌナと2人で合わせていく。

「さすがジョングク。もう振り覚えたんだ。」

JK「ありがとうございます」

「………」

先生「なんていうか、硬いんだよな～グク、もう少しリードしないと。Aが必要だ！離れるな！みたいな」

JK「はい…」

頭ではわかっていても、身体が拒否反応を示していてヒョンの言うように動けない。

最後の密着する振りが近くと心臓がばくばくする。

ぐっ

JK「！？」

躊躇している俺に痺れを切らしてか、Aヌナの方から俺の腕を引っ張って引き寄せてきた。

予想外の出来事に、思わず拒絶してしまった。

「………」

先生「Aから行くなんて、男前だな！！ジョングク負けてるぞ～どうする？まだやる？」

「今日はこれで終わりにしましょうか。ここまで合わせられていたら、後は表現の問題なので数回練習すれば大丈夫なんじゃないかな。まだ何回かできますよね？」

先生「うん、できると思うよ。俺はほとんど事務所にいるから、スケジュール決まったら連絡ちょうだい」

そう言うと、ヒョンは練習室を出て行ってしまった。

取り残された俺たちの間に、気まずい空気が流れる。