無愛想な君② (ページ15)

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「…今日のジョングクおかしい。集中できてないし、ダンスに力がない。どうした？」

優しい口調のAヌナ。心配してくれているんだろうけど、俺の心は今真っ黒だから出てくる言葉は冷たくなってしまう。

JK「別に…なんでもないですよ。疲れてるだけです」

どうしよう。ヌナの顔が見れない。

「ただ疲れてるだけには見えなかったけどな。最後の所、拒否するでしょ。なに？私に何か言いたいことでもあんの？」

俺の態度にAヌナもイラついたのか、少し声を強めてきた。

JK「歌謡祭の仕事が終わったらうちと契約切れるんですよね？良かったですね、それが終わったらベクヒョンさんのところに行ける」

自分でも言った後にすぐ後悔する。
Aヌナは今まで見たことのない、悲しい表情をしているから…

言い過ぎだ。わかってる。でも、止められかった。

「昨日ベクと私が一緒にいたところ見たの？」

JK「はい」

「ベクから何を聞いたのか知らないけど、私は今この事務所の人間だよ。あなた達のために尽くすだけ。

私がこの先のことを考えて、仕事を手を抜くとでも思った？男目当てで仕事してるわけじゃない」

どうやら俺は、Aヌナの堪忍袋の尾を切ってしまったようだ。

JK「ヌナ、そういうつもりじゃ…」

「そういうつもりでしょ？だから私とパフォーマンスしたくなかったんじゃない？グクの気持ちはわかったよ。一緒に過ごすのもあと1ヶ月の辛抱だから。我慢して。じゃ、お疲れ」

そう言うとAヌナは練習室を出て行ってしまった。

どうしよう、やってしまった。

俺はただ、Aヌナの事を何も知らない自分にイラついて、Aヌナの家から出てきたベクヒョンさんに嫉妬して…
「契約が切れたらうちに返してもらう」というベクヒョンさんの発言にも腹が立ったし焦ったし…

それだけなんだ。

RM「おかえり～」

JK「ただいまです」

SG「うわっ暗っ」

JM「何かあった？」

JK「いや、なんでもないです…」

JN「そう？まぁ、これ食べて元気出しなよ」

JK「東京バ〇ナ…」

JH「Aヌナがい～っぱいお土産買ってきてくれたよ！！え、グク泣いてるの！？」

JK「Aヌナのばかぁー…」

どうして、こんなにも泣けるのか

もう、俺はどうしたら良いんだよ…