234話 まさか君からそう来ると思ってなくて ページ42
〜 nqrse side〜
クーラーのことを庇ったのには、訳がある。まずクーラーがAのことを本当に大切にしてきたのが分かったから。その前にAがずっと翔に隠しているのを無駄にするわけにもいかないこと。ただそれよりもーーー。
luz「……なぁ、これさ。喋った後やったらほんまシャレにならんよな??」
あらき「だな。間違いなく俺らの行動に罰が下るだろうな。」
nqrse「ま、極秘任務だもん。それは覚悟の上で今回動いてきたけど、ねぇ………。」
そう。極秘任務ってことは翔はもちろん、俺や雷輝、それぞれの親にも黙って行動してるってこと。この事がバレれば、間違いなく俺と雷輝は家を追い出される。って、こんな時電話………??ってあ。
はしやん「「もしもし。メールの返事、直接していいか。
luz、あらき、nqrse????」」
luz「メール??何のことやろ??」
はしやん「「とぼけんなって。お前らが俺の事追ってた事にその理由、そしてこのメールを送ってきた意図がわかったからな??」」
nqrse「へぇ、ま、聞いてあげないこともないけど?」
本当は強がってる余裕なんて、ない。ただちゃんと聞かなきゃ。
はしやん「「あまちゅには言わないでおく。遥馬のこともな。」」
nqrse「えっ??ってかまだだったんだ。」
はしやん「むしろメールしてくれてて良かったわ。あと少しで電話入れようとしてたし。それに、良く考えればそうだよな。
Aならそもそも小4の事を自分で解決するまで翔に隠したいって思う。だからこそお前らは俺の正体を追いかけてた。そして責める気なんてさらさらなくて、ただ俺に待ってほしいことを伝えたかった。それも、この行動は翔や親にバレれば取り返しがつかないくらいでも。違うか???」
これには思わず言葉が出ない。だって、その通りだった。俺ら3人は別に噂を流したことを責めたかった訳じゃなく、はしやんの言うとおり、Aが自分で乗り越えるのを待ってほしいことを言いたかったから。こんな少し卑怯な手をとってまで、だけどね??
あらき「その通りだけど、まさか気づいてくれるとは、思ってなかった。」
はしやん「「まぁな。で、俺が偉そうに言えることじゃ、ねーけど。
たまにはお前らだって、弱くいてもいいんじゃねーの??」」
おま、それ、禁句だろ………。
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作者名:れの | 作成日時:2018年4月6日 22時