今日も今日とて仕事が多い［名探偵コナン］Wild Police Story

21話　警察官のハート ページ21

「「Aッッ！！」」

突如名前を呼ばれて、肩を揺らす

この声は降谷さんと伊達さんだ

間違いない

だけど……


怒ってる……！！

声が怒ってる！！！！


『あー……』
降谷「あー、じゃない！！君なぁ！？僕と班長がどれだけ心配したか……！！！」
伊達「何かあってからじゃ遅いんだぞ！！？」
『あ〜……』
諸伏「え、Aちゃん、何かやらかしたのか？」
『何もして――「あの！」？』

声が被さり、後ろを振り返ると

『あなたはさっきの……』

人質にされてしまっていた女性がこっちに来ていた

私はコイツらがいると話しづらいだろうと思って、場所を移動した

アイツらもアイツらで何か話してるようだしな

女性「さっきは、本当にありがとうございました！何てお礼をすれば良いのか……。お恥ずかしい所を見せてしまって……」
『そんなことないです。あんな状況で、ライフル持ってたら、怖くて当然です』
女性「でも……」
『あ、じゃあ、このチョコ買ってください』

私は一口サイズのチョコを１つ手に取って、女性の方を向いた

『私、チョコ好きなんです。しかもコレ、コンビニ限定品』

ニコッと笑うと、不安そうにしていた女性も、心なしか微笑んでいた

女性「じゃあ、これは私からのサービスね」

そう言って、女性はもう１つチョコを手に取った

『…！ありがとうございます！！』

私と女性は、警察が来て事情聴取されながらもレジでお金を払い、チョコを食べた


コンビニ内の奥の方では、アイツら5人が楽しそうに話している

伊達さんの雰囲気が最近おかしかったのは悟っていたけど、解決したようでよかった

私は5人を見ながら、少し頬を緩めた





　

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