。゜+゜。〇-Episode12：大波乱の宴-〇。゜+゜。 ページ33
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慶子「いったい、どこに隠れていたのか…。必死に抵抗しましたけど、すぐに連れて行かれて…」
鞠子「篠宮さんが黒服たちを追って行きましたけど、邪魔されてなければいいですが…」
和田「…そっか。相手は飛鳥家で間違いないんだな？」
鞠子「はい。黒服たちのスーツに、飛鳥家の家紋がありましたので…」
龍「よく見てたね…」
鞠子「特徴的な家紋だったから、分かりやすくて」
浩大「…で、どうするんだ？」
和田「決まってるだろ、沙耶を探す。きっと、この迎賓館のどこかにいるはずだ」
龍「手分けして、探そう」
慶子「うっ…」
蓮音「おい、大丈夫か？」
慶子「思いっきり、突き飛ばされた…。くじいちゃったかな…」
蓮音「あの、どこか休ませられる場所って…」
浩大「万が一のために、救護関連の人たちが集まっている部屋がある。大広間の近くだったはずだ」
蓮音「よし…！」
慶子を軽々とお姫様抱っこする蓮音
慶子「へっ…！？」
蓮音「痛くて歩けないんだろ？だったら、こうするしかないだろ」
慶子「…」
蓮音の思わぬ行動に、少し驚いた様子の慶子
和田「龍と鞠子は、黒服たちが逃げた先を徹底的に探せ。篠宮さんと合流出来たらしてほしい。蓮音も、慶子ちゃんを休ませたら龍たちに合流してくれ」
龍「了解！」
蓮音「はい…。ってか、名前…呼んでくれた…！？」
和田「悪い？」
蓮音「い、いえ！光栄です…！」
浩大「俺はどうしたらいい？」
和田「浩大は、飛鳥家の関係者を探せ。黒服でも構わない。俺はとりあえず、近衛家の人間を探す。俺の忠告を…守れなかったわけだからな」
和田からは、今までにないくらいの怒りのオーラが溢れていた
それは、普段から一緒にいる浩大でさえも委縮するほどだった
浩大「(めっちゃ怒ってるな…。そりゃそうか…)」
龍「鞠子、動こう！沙耶ちゃんを早く助けないと…！」
鞠子「えぇ…！」
蓮音「慶子、俺たちも行くぞ。まずはお前の足を何とかしないと…！」
慶子を抱えたまま、救護係がいる部屋に向かう蓮音
龍と鞠子も、黒服たちが逃げた方向へ走っていく
和田「さて、探すか…」
浩大「あぁ。飛鳥会長に…切り札を使うよな？」
和田「もちろんだ。和田家を怒らせると、全てを失うということを…分からせないとな？」
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作者名：あきか
| 作成日時：2022年12月10日 0時
