。゜+゜。〇-Episode12:大波乱の宴-〇。゜+゜。 ページ27
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彩希「ある社交パーティーの時に、突然声をかけられたのよ。どうやら、一目惚れだったらしいの」
沙耶「へ…!?」
なんと、智哉も彩希に一目惚れして婚約を申し出ていた
親子揃って、境遇が似ていて驚く
彩希「でもね、私は当時…既に婚約者がいたの。だから、断ったのよ」
沙耶「じゃあ、どうやって…」
彩希「ここからが、和田家の凄いところよ。当時私が婚約していた相手が、私の実家の資金を奪い取ろうとしている悪い人だったの。その事実を、智哉さんが突き止めてくれたのよ」
沙耶「え、凄い…」
智哉「彩希と彩希のご両親を騙して、多額の結納金を貰おうとしてたみたいなんだ。そして、その結納金を収めてもらったら、彩希と別れるつもりだったようでね。そんなこと、許せるわけないだろう?」
沙耶「た、確かに…。それって、結婚詐欺ですよね?」
彩希「そうなのよ!智哉さんに助けられなかったら、今頃どうなってたことか…」
智哉「まぁ、その相手の家柄は元々怪しい噂が絶えなかったんだ。だから、思い切って調べてみたら…という感じだよ」
彩希「この一件をきっかけに、私の父が智哉さんを絶賛してくれてね。それで、私たちは晴れて結婚したの」
経緯は違えど、彩希もピンチを当時の和田家の次期当主だった智哉に助けられたことで交際に発展していた
さらに、当時から和田家の権力の強さは凄まじいものだったようだ
智哉「ちなみに、交際期間は2ヶ月だ」
沙耶「えー!?」
交際2ヶ月で結婚というスピード結婚に、沙耶は思わず大きな声で驚く
和田「それは、初耳だぞ?」
沙耶「優希さんも知らなかったんですか?」
和田「あぁ…。両親の出会いと惚気話は、散々聞かされた。でも、交際期間が2ヶ月っていうのは初耳だ…」
彩希「あら、そうだった?」
智哉「まぁ、優希と沙耶ちゃんは2人のペースで交際するといい。結婚に向けて動いているんだろう?」
和田「まぁね。余計な邪魔が入らないといいけど…」
智哉「邪魔…か。でも、忠告はしているんだろう?」
和田「一応ね。この忠告を、近衛家と飛鳥家が守れるかどうか…」
どうやら、和田は事前に何やら忠告をしているようだ
智哉「危険人物は…飛鳥家の令嬢と、その娘だっけ?沙耶ちゃんをしっかり守るんだぞ、優希」
和田「分かってる」
真剣な表情で、少し冷たい雰囲気で答える和田
その様子に、智哉は満足したようだ
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作者名:あきか | 作成日時:2022年12月10日 0時