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。゜+゜。〇-Episode11:結婚の挨拶-〇。゜+゜。 ページ12

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千香子「お待ちください。沙耶さん、あなたは本当に結婚したいと思っているのですか?私には、この方の一方的な提案としか思えないのですが」


千香子はキツイ視線を和田に送る

和田も、千香子が反論してくるのは想定内だった

だからこそ、沙耶も一緒に連れてきた

沙耶にも、結婚の意思があるという証明のために


沙耶「私は…。私は、優希さんと結婚したいです。一緒にいたいんです」

千香子「なっ…」


まっすぐ、千香子に自分の気持ちをぶつける

真斗と玲奈の婚約パーティーの時は、萎縮して反論が出来なかった

でも、あれから時間が経ち、和田への好意も自覚した今…はっきりと気持ちをぶつけることが出来た


千香子「本気なの…?結婚だなんて…」


何が気に食わないのか、千香子の不機嫌なオーラは増すばかり


和田「まぁ、沙耶に酷い仕打ちをしてきたあなたから、結婚の了承を得るつもりはない。お父様からの了承だけで充分だ」

千香子「なっ…!」


和田は最初から、千香子からの了承を得る気はなかったのだ

でも、戸籍上は沙耶の母親

勝手に結婚の話を進めるわけにはいかないため、挨拶くらいはしないといけない


和田「あと、無理にとは言わないが…。俺と沙耶が婚姻届を出すまでの間に、あなたとあなたの娘から、沙耶への今までの仕打ちに関しての謝罪をいただきたい」

千香子「!?」

沙耶「え…!?」


和田の急な言葉に、沙耶も驚きを隠せない


千香子「謝罪…なんて…」

和田「無理にとは言わない。ただ、この結婚を機に縁を切りたいのだ」

千香子「っ…」

和田「言っておくが、あなたの父上である飛鳥会長には、あなたと沙耶の関係が良くないことは伝えてある」

千香子「なっ…!?」

和田「会長には、嘘を吐いていたようですね?良好な関係だと…。ですが、あなたの娘が俺のありもしない噂を流した事件の際に、本当は関係が良くないこと、度々沙耶への嫌がらせをしていたことも伝えさせてもらった」

千香子「…」


父親である恭太郎に、沙耶に酷い仕打ちをしていたことを伝えられているとは思ってもいなかった


和田「まぁ、謝罪する気がないならしなくていい。ただ、今後は謝罪以外で沙耶への接触は断じて許さない。下手な行動をするようであれば、飛鳥家へ即報告させてもらう」

千香子「っ…」

和田「婚姻届を出すのは、早くて年内、遅くとも年明け頃になるだろう」

英太郎「分かりました…」

千香子「…」




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作者名:あきか | 作成日時:2022年12月10日 0時

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