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。゜+゜。〇-Episode11:結婚の挨拶-〇。゜+゜。 ページ16

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何だかんだ言って、慶子はちゃんと期待している


慶子『ていうか、元々は沙耶は真斗くんと結婚する予定だったわけじゃん?もし、義妹に奪われなかったら…沙耶は今頃、既に結婚してたってことだよね?』

沙耶「んー…?多分、してないと思う」

慶子『何で?真斗くんが結婚出来る年齢になるのを待ってたんでしょ?』

沙耶「そうなんだけど…。でも、真斗が高校生のうちは…結婚出来ないと思うんだ。だから、早くても来年の春だったと思う」


真斗が18歳になるタイミングで、結婚について話し合うことにはなっていた

沙耶は何となく、真斗の高校卒業を待つだろうと感じていたのだ


慶子『確かに、高校生で結婚って…なかなか聞かないよね。ていうか、在学中の結婚を許さない学校だってあるだろうし』

沙耶「真斗が通う華月学園の校則では、どうなってるか分からないけど…。でも、雅彦さんが高校生のうちに結婚することは許さないと思うんだ」

慶子『しっかり学校を卒業して、それから結婚…ってことか。まぁ、普通はそうだよね』


慶子は納得したのか、あっさりと返事


沙耶「あと、真斗と結婚した後のイメージは…何となく浮かんでなかった。ただただ…実家を出て、千香子さんと玲奈から離れた生活が始まる…としか考えてなかったなぁ」

慶子『じゃあ、若様とはどうなの?』

沙耶「まぁ、イメージは浮かばないよ?でも、これだけは言える。確実に…真斗と結婚するよりは、幸せになれる気がする」


和田に深く愛されていることを自覚したからこそ、断言出来たように思える

和田から離れたくない、一緒にいたい

そんな気持ちが、いつの間にか沙耶の中に芽生えていた


慶子『いいんじゃない?私もそう思うよ』

沙耶「本当?」

慶子『うん。だって、私から見ても…真斗くんと付き合ってた頃よりも、幸せそうだもん』

沙耶「…」


今までのことを知っている慶子に言われ、何だか安心してしまった


蓮音『ただいまー』

慶子『あ、蓮音が帰ってきた。ごめん、夕食の準備するね』

沙耶「うん、聞いてくれてありがとう」

蓮音『あ、沙耶ちゃんだ。電話してたのか』


画面に蓮音が映り込んでくる


沙耶「どうも…」

慶子『もう通話は終わりよ。じゃあね、沙耶!』


通話が終わって、画面が切り替わる


沙耶「こっちも、そろそろ夕食かな…?」




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作者名:あきか | 作成日時:2022年12月10日 0時

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