。゜+゜。〇-Episode9:婚約者失格?-〇。゜+゜。 ページ9
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すると、部屋に桜庭が入ってくる
桜庭「お話中、失礼いたします。今ほど、飛鳥家より連絡がありました。今週の土曜日に、飛鳥家に来るように…と」
雅彦「なっ…」
真斗「それって、まさか…」
飛鳥家からの呼び出しは、おそらく和田の提案ではないだろう
しかし、呼び出すということは、それなりの重い話し合いになるに違いない
桜庭「玲奈さんへのお叱りは、飛鳥会長より個別で行うとのこと。雅彦さんへは、別でお話をしたいとのことでした」
雅彦「そうですか…。真斗、お前も一緒に来なさい」
真斗「俺も…!?」
雅彦「近衛家の次期当主として、飛鳥会長に挨拶をするんだ。そして、玲奈ちゃんを止められなかったことを謝りなさい」
真斗「は、はい…」
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数日後、和田は飛鳥家に訪問していた
近衛家と同じく和風の大きなお屋敷だが、近衛家よりも倍の大きさだ
和田は座敷の大広間に通された
用意された座布団に座り、上座に座る人物へ挨拶する
和田「この度は、お招きいただきありがとうございます。和田家の次期当主、和田優希と申します」
深くお辞儀をする和田を、朗らかな笑みで見つめる70代前半くらいの男性がいる
飛鳥恭太郎、飛鳥メイクコンサルタントの会長だ
この人物こそ、千香子の父親であり、玲奈の祖父である
千香子や玲奈のようなキツい印象はなく、物腰柔らかそうな雰囲気である
恭太郎「わしもお会い出来て嬉しいぞ、和田家の若よ。優希殿とお呼びしていいかの?」
和田「はい」
恭太郎「それにしても、噂に聞いておったが…本当に綺麗な顔立ちじゃ」
和田「恐縮です…」
恭太郎「ははは!謙虚な姿勢も、悪くないのぉ」
恭太郎は和田をすっかり気に入ったようだ
そんな2人をよそに、和田より少し離れた下座で息をひそめながら座っている雅彦と真斗
雅彦は少し不安そうな様子で、真斗に至っては緊張もあるのか顔色が悪い
恭太郎「さて、本題に入るかの。この度、集まっていただいたのは、少々話し合いをしたくてな。楽しい話で集まれたわけではないのが、残念じゃのお」
先ほどまでの朗らかな雰囲気から一変、少し厳しい顔つきになる
厳しい視線を、雅彦と真斗に向ける
恭太郎「優希殿には、大変失礼なことをしてしまったな。わしの孫娘が、優希殿のありもしない噂を流していたようじゃ。それは、本人も認めておる」
和田「そうですか…」
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作者名:あきか | 作成日時:2022年11月26日 0時