名家の次期当主に溺愛されています-5- (ページ8)

今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:6,499 hit

。゜+゜。〇-Episode9：婚約者失格？-〇。゜+゜。ページ8

.

和田が怒った姿を見て、鞠子は萎縮している

おそらく、和田がここまで怒っている姿を見たのは初めてなのだろう

和田「近衛家に連絡してくる。今回は、ただでは済ませない！！」

怒りながら応接室を出て行く和田の姿を見て、未だに鞠子は固まっている

鞠子「あの…。私…何か余計なこと言いました？」

浩大「いや、かなり有力な情報だった。あいつが怒るのも、無理はない」

龍「ひぃー…。優希って、怒るとあんな感じなんだね」

付き合いがそれなりに長い龍でも、和田が怒った姿を見たのは初めてだった様子

龍「もしかして、沙耶ちゃんの妹？」

浩大「あぁ。ずっと沙耶様を苦しめてきた、意地悪な義理の妹だ」

鞠子「まぁ…！沙耶さんと同じ苗字だと思いましたが、まさか妹さんだったとは…」

浩大「はぁ…これで何回目だ。おそらく、今回はスルー出来ない事案だろうな」

龍「そりゃそうでしょ。自分のありもしない噂を流されたわけだし。沙耶ちゃんを傷つけるのも許せないのに、自分の名誉も傷つけられたわけだからね」

鞠子「いったい、妹さんは何が目的でこんなこと…」

浩大「とりあえず、情報提供に感謝する。龍、お礼として…お前が好きだと言ってたお菓子、持って帰っていいぞ」

龍「マジ！？やったー！！」

鞠子「ごちそう様です」

***

近衛家では、連絡を受けた雅彦が真斗を部屋に呼び出していた

真斗「玲奈が、優希さんに関する悪い噂を流してた！？」

雅彦「あぁ。真斗が通う華月学園で、優希くんに関する事実無根の悪い噂が流れていたんだろう？それは知っていたのか？」

真斗「知ってたよ…。最近は、優希さんが浮気しているって噂が流れてた。でも、俺は優希さんがそんなことする人じゃないって思ってた。まさか…玲奈が流していた噂だったなんて…」

玲奈がまた和田家に逆らったと知り、真斗は青ざめていく

何度も玲奈に「これ以上は、和田家に余計なことをしないように」と言いつけていた

真斗だけでは無理だったため、雅彦や桜庭の力も借りていた

それでも、陰で和田の事実無根の悪評を流していたのだ…

雅彦「今回の件に関しては、飛鳥家にも話を通すとのことだ。おそらく、優希くんも分かったのだろう。我々が注意するだけでは、玲奈ちゃんを咎められないと…」

真斗「…」

.