。゜+゜。〇-Episode1:運命の出会い-〇。゜+゜。 ページ5
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千香子は玲奈を最大限に甘やかし、可愛い服や化粧品などは全て買い与えていた
一方で、沙耶はバイトの少ないお給料でプチプラのシンプルな服を自分で買うようにしていた
そのため、姉妹揃って出掛けても着ている服に差があり過ぎて、周りからは『姉妹でも、こんなに育ちが違うのか』と思われるようになっていった…
周りから玲奈と比べられるようになっていることに気付いてからは、沙耶も期待しないようになった
自分と玲奈は違う
姉妹だけど、血が繋がってない姉妹
だから、周りから何て思われても構わない…と
キッチンで洗い物を済ませると、洗濯機のアラームが鳴る
沙耶「ふぅ…。やっと1回目の洗濯が終わった…」
洗面所に戻って洗い終わった洗濯物を取り込み、次の洗濯物を洗濯機に入れる
洗濯物を干すためにベランダに向かっていると、書斎から父親の英太郎が出てくる
英太郎「…洗濯物か?」
沙耶「うん…。今、2回目を回しているところ」
英太郎「…そうか」
それだけ言うと、リビングへ向かう英太郎
沙耶「はぁ…。久しぶりの会話がこれか…」
小説家の英太郎は、執筆作業を優先して家庭のことには無関心だ
沙耶が千香子たちから虐げられていると知りながらも助けやしない
千香子のキツい性格に気圧され、「仕事が忙しいんだ」と言い書斎に籠っている
沙耶「(お父さんも、本当に小説家としての仕事が忙しいのかもしれない。でも…もうすぐ娘が嫁ぐっていうのに、何もしてこないなんて…。私がこの家を出ても…何とも思わないってことだよね)」
優しくしてくれた母は他界、義母と義妹には虐げられて父には助けてもらえない日々…
こんな沙耶を救ってくれるのは、婚約者の真斗と近衛家の人たちだけ…
沙耶「早く…真斗の誕生日になってほしい。真斗と結婚すれば、私はきっと幸せになれる…」
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作者名:あきか | 作成日時:2022年9月30日 21時