。゜+゜。+ Mission37-願い事は「メリーさん」にお任せ？- +。゜+゜。 ページ36
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夕方
秘密警察本部
長瀬「メリーさんの噂のきっかけ？」
海琉「うん…。西館高校では、流行ってるんだよね？」
星輝「流行っているけど、本当に一部だぞ？」
悠仁「俺たちの周りで、メリーさんのメールを受け取ったって人少ないし」
久保「昨日の話し方だと、西館高校ではめっちゃ流行ってるみたいな感じだったじゃん！」
悠仁「めっちゃ噂にはなってるけど、流行ってるわけでは無い」
稲葉「あー…そういうことか」
飛翔「噂になってるだけで、実際にやってる人は少ないってことだね」
瀧「でも、こういうのって…だいたいはSNSがきっかけでしょ？」
星輝「発端はSNSだよ。『好きな人に告白が成功した』とか『お小遣いが少し多くなった』とか…そういうことがきっかけみたい」
久保「え、めっちゃ単純な願いじゃん…」
小田「でも、僕たちくらいの年齢なら…お小遣いのアップは嬉しいかも」
長瀬「本当に願いが叶っているらしいし、今のところは怪しい部分もない。だから、噂はどんどん広まるばかり」
海琉「…」
瀧「海琉、何か不安なことある？」
海琉「将聖たちには話したんだけど…。僕の妹が、この噂を凄く信じていて…。僕にメリーさんからのメールが届いたら、スマホを貸してほしいって…」
星輝「つまり、妹は叶えたい願いがある…ってことか」
海琉「そう言ってたけど、僕はこの噂が本当に安全なのかが不安で…。興味はあるけど…危険なモノだったら怖いから、妹には触らせたくない」
長瀬「なるほどな…」
飛翔「妹って小学生？」
海琉「うん…。小学生でも噂は広まってるから…ちょっと怖いんだよね」
飛翔「海琉の判断は間違ってないよ。小学生は特に…ネットの世界の怖さを知らない。危険な事もあるって分かってないから、厄介な事件に巻き込まれるケースが多い。最近では、同年代だと偽って小学生から中学生くらいの子供のアカウントに近づいて遊びに誘って、そのまま誘拐しようとするケースだってあるらしいからね」
小田「何それ、怖い…！」
久保「マジで何が起こるか分からない…」
星輝「小学生だから、遊び感覚でメリーさんの噂に手を出してる子も多いかもな。不安なら、注意はした方がいいぞ」
海琉「はい…！」
久保「俺も弟によく言っておきます…！」
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作者名：あきか
| 作成日時：2021年11月27日 20時
