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「すき…っ、だいすき、…すき…」
うわ言のように好きを繰り返す藤ヶ谷に、俺の心臓はバクバクと音を立てる。
これは全部自分に向けられてる気持ち…？
「っこれ以上言わなくていいから！ごめん、ガヤ、ちがう」
「…っ、」
藤ヶ谷泣いてる…？
そう思うと同時に藤ヶ谷の気持ちが痛いほど伝わってきて胸が締めつけられた。
そして藤ヶ谷は何かの糸が切れたように話し始めた。
「北山ね、俺に笑ってくれること増えたんだ…」
「うん…」
「一緒に住んでて、俺に向けてくれる表情がどれも優しかったんだ。…だから俺と同じ気持ちなのかもって、錯覚してた。」
…っ、ちがう、錯覚なんかじゃない
「だからあの日、想いを伝えようって…でもね、ニカが心配で家まで送ってったんだ。帰ったら言おうって思ってた、…思ってたのに
「…っ、なのに北山いなかった…、」
ああ、俺はなんてことをしたんだろう。
勝手に勘違いして思い込んで。
俺が家を出てったあの日。
想いを伝えようとしてくれてたんだ…
それから話を聞いてて分かった。
藤ヶ谷は今日来たこの店に俺を連れてくるはずだったって。
玉に俺の好きそうなお店を聞いて、ここにしたんだって…。
それを知ってよく分からない感情が心を支配する。
苦しいんだけど嬉しい。
だけど、あの時の感情を思い出して辛い。
藤ヶ谷は優しい、誰にでも優しいけど…
でも違ったじゃん
…俺に向ける笑顔はどれも優しかったじゃないか…
誰にも見せない表情だったのに、なのに俺はなんでそれに気づけなかったんだろう…
「…ガヤ…」
「もういいの、分かってる。北山は俺と同じ気持ちなわけが無いことくらい。」
ちがう
本当は心のどこかで藤ヶ谷が俺に向ける気持ちに気づいてた。
だけど気づかないふりしてた。
1歩踏み出すのが怖かったんだ。
1歩踏み出して、それが「特別」になるのが怖かった。
グループの為とかそんなかっこいい理由じゃなくて…
ただ不安で仕方なかっただけ…
本当は自分が誰よりも藤ヶ谷のこと特別だって分かってたのに。
周りに言われることでそれに気付いてしまうのが嫌だったんだろ…？
藤ヶ谷は特別な存在だって…
「でもこれだけは本当の気持ち。
…俺、北山のことだいすき。」
その言葉に愛しいが溢れた。
俺の中の何かの感情が音を立てて壊れた。
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美結(プロフ) - kkeeさん» 最後まで読んで頂き本当にありがとうございます( ; _ ; )とてもとても嬉しいです！ はい、そっと帰りました(笑) 宮玉ちゃんの事も気にかけて沢山想像して下さりありがとうございます(；▽；)こちらこそありがとうございました！ (2017年9月21日 22時) (
レス) id: 9d06f6ef23 (このIDを非表示/違反報告)
kkee(プロフ) - 完結おめでとうございます。ようやく気持ちが繋がり幸せを手に入れたんですね〜よかったです。最後、玉ちゃんみやっちはそっと帰ったんでしょうね。イチャイチャしてる二人にきっと幸せをもらいながら。素敵なお話しありがとうございました (2017年9月19日 19時) (レス) id: 0990e7aceb (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - 牡丹さん» 牡丹さん！！まさか私のお話を読んでいただけてたなんて思ってなかったのですっごく嬉しいです(> <)コメントありがとうございました、これからも牡丹さんの作品読ませていただきますね！これからもよろしくお願いします(*^_^*) (2017年9月8日 16時) (レス) id: 9d06f6ef23 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - こんばんは、私の方にコメントありがとうございました！実は美結さんの作品、私もこっそり堪能させていただいてました！！すれ違うふたりに……強がるみったんに……胸が痛いです(T ^ T)玉ちゃんの思いやりが功を奏しますように(；▽；) (2017年9月5日 20時) (レス) id: 20b0c3f6a4 (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - まほままさん» まほままさん！ごめんなさい！前のコメント通知来てなくて返信出来なかったです(>_<;) 宮玉ついに付き合い始めましたね！藤北もこれからどのように発展してくのか楽しみにしていて下さい(*^_^*) コメントありがとうございます。 (2017年8月27日 7時) (レス) id: 9d06f6ef23 (このIDを非表示/違反報告)
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