5 ページ5
次に俺が目を覚ましたのは、
時計の針が0を超えた頃だった。
「んぅ…っ」
一度寝たら殆ど目が覚める事はないのに。
体調が悪いせいか、目が開いてしまった。
…あれ、ここどこ…
見慣れない天井と見慣れない布団。
なんかすっげえいい匂いする…
重い身体を上半身だけ起こし、
寝起きでまだ完全に覚めてない頭で考える。
すると、
寝室とリビングが繋がったドアが開けっ放しになっててそこから電気の光が漏れていた。
まぶし…
あまりの眩しさに目を細めると、
そこにはソファで本を読む藤ヶ谷がいた。
そーいえば、俺藤ヶ谷に助けて貰ったんだっけ…。
さっきは体調が悪すぎて正直あまり覚えていない。
だけどハッキリと覚えてたのは、藤ヶ谷の優しさと温もりだった。
「ふじ…っ」
声をかけてお礼をしようと思った。
…だけど、躊躇った。
あまりにも藤ヶ谷が綺麗だったから。
電気の光と、カーテンの隙間から覗く月の光に照らされた横顔。
真剣に本を読むその横顔は絵に描いたみたいにすごく美しくて…。
本当は今そこに存在しないんじゃないかって
今そこに存在する藤ヶ谷は羽根のない天使なんじゃないかって錯覚するくらい…
あまりにも美しくて。
俺は手を伸ばした。
瞬間、俺の目に映ってた景色が反転した。
「いって…」
「北山…！？」
最初は何が起きたか分からなかった。
けどすぐに分かった。
…俺、ベッドから落ちたんだ…(苦笑)
いい年して何やってんだって
流石に恥ずかしくなって
こっちに向かってくる藤ヶ谷が見えて俺は慌てて立ち上がった。
「…っ、あ…」
そのとき立ちくらみがしてグラァッと視界がまた反転した。
この感覚だけはどうしても慣れない…。
そのまま成すがまま、倒れようと振りきった時ガシッと支えられた。
「…あっぶな…」
「藤ヶ谷…」
また藤ヶ谷に助けられてしまった。
ありがとなって笑って言おうとして見ると、
むす…っとした表情の藤ヶ谷がそこにいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1021人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美結(プロフ) - kkeeさん» 最後まで読んで頂き本当にありがとうございます( ; _ ; )とてもとても嬉しいです！ はい、そっと帰りました(笑) 宮玉ちゃんの事も気にかけて沢山想像して下さりありがとうございます(；▽；)こちらこそありがとうございました！ (2017年9月21日 22時) (
レス) id: 9d06f6ef23 (このIDを非表示/違反報告)
kkee(プロフ) - 完結おめでとうございます。ようやく気持ちが繋がり幸せを手に入れたんですね〜よかったです。最後、玉ちゃんみやっちはそっと帰ったんでしょうね。イチャイチャしてる二人にきっと幸せをもらいながら。素敵なお話しありがとうございました (2017年9月19日 19時) (レス) id: 0990e7aceb (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - 牡丹さん» 牡丹さん！！まさか私のお話を読んでいただけてたなんて思ってなかったのですっごく嬉しいです(> <)コメントありがとうございました、これからも牡丹さんの作品読ませていただきますね！これからもよろしくお願いします(*^_^*) (2017年9月8日 16時) (レス) id: 9d06f6ef23 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - こんばんは、私の方にコメントありがとうございました！実は美結さんの作品、私もこっそり堪能させていただいてました！！すれ違うふたりに……強がるみったんに……胸が痛いです(T ^ T)玉ちゃんの思いやりが功を奏しますように(；▽；) (2017年9月5日 20時) (レス) id: 20b0c3f6a4 (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - まほままさん» まほままさん！ごめんなさい！前のコメント通知来てなくて返信出来なかったです(>_<;) 宮玉ついに付き合い始めましたね！藤北もこれからどのように発展してくのか楽しみにしていて下さい(*^_^*) コメントありがとうございます。 (2017年8月27日 7時) (レス) id: 9d06f6ef23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
