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藤ヶ谷にお礼を言った後、また寝てしまってた俺は藤ヶ谷によって起こされた。
そういえば今日から早速舞台だったっけってそこで気づいた俺。
藤ヶ谷いなかったら舞台の事忘れてたかも…(苦笑)
そして準備やらなんやらが終わると、藤ヶ谷が玄関まで送り出してくれる。
「いってらっしゃい。」
「…おう、…いってきます。」
『いってらっしゃい』
久々に聞いたその台詞。
胸がくすぐったくなった。
独り暮らしだけど…たまにはこういうのもいいなって。
まぁ…送り出してくれる恋人なんていないけど…(苦笑)
こうやって送り出してくれる人がいればなぁ…なんてちょっと思った。
でも、藤ヶ谷にいってらっしゃいって言われただけで気分が上がった。
そして、
そんな俺に更に気分が上がる出来事が待ってた。
ドアノブに手をかけた、その瞬間。
がし…っと腕を掴まれた。
「…藤ヶ谷…？」
「あ、のさ…」
少し緊張気味の声。
振り向くと、思ったより近くに藤ヶ谷の顔があって不覚にもどきっとした。
そしてゴソゴソとポケットを弄って何かを手にした藤ヶ谷。
「…北山、ちょっと下向いて？」
言われたまま、
下を向くとチャラン…ッと何かを首に付けられた感覚。
その「何か」が何かを理解するまでにそう時間はかからなかった。
「…鍵…？」
「うん。…北山、舞台終わるまで俺の家にいて。」
「…へ？」
言ってることの意味が分からなくて
頭が真っ白になって、黙ってると
勘違いしたのか藤ヶ谷が焦って話し出した。
「あっ、ほら、北山すぐ体調壊すじゃん？…えっと、だから、別に嫌なら…」
「…っ、嫌じゃない！！」
「え…っ」
「嫌なわけない！！…お願いします。」
そんなの嫌な訳ない。
藤ヶ谷が俺の事思って言ってるってだけで嬉しかった。
すっごくすっごく嬉しかった。
優しくて心配性の藤ヶ谷だから俺のことを気遣って言ってくれてるだけかもしれない。
それに、例え「舞台の間」って条件付きだとしても。
それでも、俺は嬉しかったんだ。
「こちらこそお願いします。」
微笑んで挨拶してくる藤ヶ谷。
玄関で、
しかも俺はもう靴を履いてるのに
なのに、お互い挨拶をし合ってる状況に何だか面白くなって2人で笑い合った。
どうしようもなく嬉しさが込み上げて、
藤ヶ谷の家を出てからスキップをしてた。
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美結(プロフ) - kkeeさん» 最後まで読んで頂き本当にありがとうございます( ; _ ; )とてもとても嬉しいです！ はい、そっと帰りました(笑) 宮玉ちゃんの事も気にかけて沢山想像して下さりありがとうございます(；▽；)こちらこそありがとうございました！ (2017年9月21日 22時) (
レス) id: 9d06f6ef23 (このIDを非表示/違反報告)
kkee(プロフ) - 完結おめでとうございます。ようやく気持ちが繋がり幸せを手に入れたんですね〜よかったです。最後、玉ちゃんみやっちはそっと帰ったんでしょうね。イチャイチャしてる二人にきっと幸せをもらいながら。素敵なお話しありがとうございました (2017年9月19日 19時) (レス) id: 0990e7aceb (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - 牡丹さん» 牡丹さん！！まさか私のお話を読んでいただけてたなんて思ってなかったのですっごく嬉しいです(> <)コメントありがとうございました、これからも牡丹さんの作品読ませていただきますね！これからもよろしくお願いします(*^_^*) (2017年9月8日 16時) (レス) id: 9d06f6ef23 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - こんばんは、私の方にコメントありがとうございました！実は美結さんの作品、私もこっそり堪能させていただいてました！！すれ違うふたりに……強がるみったんに……胸が痛いです(T ^ T)玉ちゃんの思いやりが功を奏しますように(；▽；) (2017年9月5日 20時) (レス) id: 20b0c3f6a4 (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - まほままさん» まほままさん！ごめんなさい！前のコメント通知来てなくて返信出来なかったです(>_<;) 宮玉ついに付き合い始めましたね！藤北もこれからどのように発展してくのか楽しみにしていて下さい(*^_^*) コメントありがとうございます。 (2017年8月27日 7時) (レス) id: 9d06f6ef23 (このIDを非表示/違反報告)
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