好き、とは。

12☆ ページ13

「ぜ、全部…？」


「うん。」



それがなにか？みたいに当たり前って感じで首を傾げる藤ヶ谷。





いきなり全部とか恥ずかしいじゃん…っ









「脱がしてあげよっか？(笑)」


「い、いいっ！//」


「じゃあ早く脱ぎなよ。」


「…っ」


「ほらはーやーく…」




ツーっと、俺の背中をなぞる指。



ビクッとなって顔を上げると、藤ヶ谷は妖艶な笑みを浮かべてた。







「あんま見んなよ…」



そう言ったけど藤ヶ谷はそんな言葉無視してジッとガン見してくる。


思わず、ボタンを外す指が震える。






はらり、と衣類が脱げ落ちてついに下着だけを身にまとった状況。





「ほら…脱いだぞ//」


「ふふ…最高。」



俺の身体を見た藤ヶ谷はニヤリと笑う。





余裕な藤ヶ谷が悔しいのと、身体をまじまじと見られて恥ずかしいのが混ざって…



俺はぎゅっと藤ヶ谷に抱きついた。








「どした？恥ずかしくなっちゃった？(笑)」



耳元でへらへらと笑う藤ヶ谷。

もうそんなのどうでもいいから…







「うるせえ…早く…始めよ？」


「んー？なにを？」


「…っ、だから…シよ…？」




どこまでも意地悪だな、なんて思いながらも恥ずかしい台詞を吐き出す。






「ひゃっ！！」


その時いきなりくるりっ、と身体を反転させられ藤ヶ谷に押し倒される。


あまりに一瞬の出来事過ぎて頭がついていかない。







藤ヶ谷の表情はさっきまでとは違って、

ぞくっとするほど艶めかしい。






「ふ…っ、ん…//」



俺の両手をガッシリ掴んだまま、またキスを始める。






そして、素肌のお腹をツーっとなぞり、藤ヶ谷の手は胸を這い、それを指先で優しく掴んだ。






「は…ぅ…っ//」



ぐりぐりと摘んだり、ピンっと弾かれたり、優しくなぞったり…

少しずつ、少しずつ、刺激を与えられる。





「…ぁ…っ//」


そのあまりにももどかしい刺激に、いちいち声が出てしまう。








段々と下半身が反応してきた時、

藤ヶ谷は胸に舌を這わせた。




「は…ｯん…//」


先ほどとは違う感覚に思わず身を捩って快感に耐える。





「声我慢しなくていいよ、もっと聞きたい…」



そう言った藤ヶ谷の声にもゾクッとして、

身体が疼いた。






…早く、藤ヶ谷が欲しい…

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