疾風442 ページ50
風琳「だから、放っておくよ」
珠代「そ、それでいいんでしょうか?」
風琳「うん、いいんだよ。…少し話し過ぎたかな、そろそろ授業開始の時間だから君達教室に戻りな」
雪美「あ、本当だ!」
珠代「い、急いでいきましょうセツちゃん!会長さん、し、失礼します!」
2人が急いで生徒会室を出ていった後、僕は鍵をかけて窓の方を見る
風琳「それで、君は何しに来たの?」
骸「おやおや、冷たいですねぇ。君に会いに来た…それだけですよ」
風琳「ふぅん…」
何日も留守にしていたやつが言うセリフじゃないよね。本当…
風琳「用件はそれだけ?なら、早く帰ってよ」
骸「おや、何故ですか?」
風琳「決まってるじゃん、今の僕と君は敵同士…咬み殺されたくなかったら帰りな」
骸「クフフ……確かに僕はヴェルデ博士の代理、君は嵐のアルコバレーノの代理でしたね」
風琳「うん、そうだよ。小さい頃の恭弥に似ていて懐かしいし可愛いんだ」
骸「雲雀恭弥に…ですか」
風琳「とても懐かしい気持ちになったよ。…それよりいつまでいるつもりなの?」
骸「おやおや、寂しそうにしていたのに帰らせるのですか」
風琳「別に、寂しそうにしてないし」
骸「クフフフ…そういうことにしておきましょう。もし、戦闘をする事になりましたら…手加減しませんからね」
風琳「手加減してみなよ、咬み殺すから」
骸はいつも通り別れの言葉を言って霧になった
それを見届けた後、ため息をついて時計をチラッと見る
…いつ、戦闘が始まるんだろうか?
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