標的342 ページ46
「んな！？」
「この人なんで真6弔花のこと知ってんのーーー！？」
「説明は後々。さあ早く入りなさいって。ザクロってのが追ってきます」
「な、名前まで！？」
なんでこの人、名前を知っているんだろう。怪しい。滅茶苦茶怪しい。
獄寺さんが睨みをきかせる中、男は片足を上げた。
「まあまあいいからここは川平のおじさんを信じましょうって」
そういうとドンっと片足で二人を蹴り中に入れる。二人は避けきれず、そのまま地面に滑り込んだ。
「いで〜〜〜っ！！」
「両手塞がっているのでスマンね」
「てめっ。大丈夫スか、10代目！！」
「う…うん…っていうか…今川平のおじさんって！！」
「ん！？川平のおじさん？」
少し考えた後、獄寺さんとツナの視線がイーピンに向く。そして何か思い出したのか、ああっと叫んだ。
「10年後イーピンのバイト先のラーメン屋のお得意さんーーー！？」
……え？
「えっ！？そ、そそそ、そうなんですか！？」
とここで、川平のおじさんがしゃがみこみイーピンの頭を撫でる。よくラーメン屋を伸ばしてしまうのが玉に瑕だと言うおじさんにツナ達は確信したようだ。
なんかイメージと違うとツナはいうが、ツナはどんなイメージを抱いていたのだろうか。
「時間がねえ。とりあえずこいつの言うことを信じてみるか。もし嘘だったら奴を最初にぶち抜けばいい」
「こっ怖いこと言うなよ！！」
リボーン先生の言葉にひいいと悲鳴をあげるツナに対し、川平のおじさんは問いには答えず外の方を向いた。
私達に家具の後ろに適当に隠れろと指示を出し、引き戸を閉める。緊迫とした空気が不動産屋全体に流れる。私達はただひっそりと息を潜めていると、突如ザクロが不動産屋を飛び出した。
「待ちやがれ、バーロー」
何かを追いかけるかの如く嵐属性の炎を灯し、文字通り飛んで行く。ここからじゃ何が起こっているのかわからないが危機が去ったことだけはわかった。
引き戸を開け暖簾をくぐる川平のおじさんが私達に笑いかける。
「真6弔花は行ってしまったよう。これでしばらくは大丈夫でしょう」
確かに奴の気配はない。そのことに私達は胸を撫で下ろしいつの間にか力んでいた肩の力を抜いた。
「しかし白蘭ってのもひどい男だ。こんないたいけな娘を殺人集団を使って追い回すとはねえ」
ピシャリと引き戸を閉め、外の空間を遮断する。
「あ…あの…なんでそんなにオレ達のことを知って…」
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ミリア - 凄く良かった作品で続きが楽しみです。今後他の作品を作る予定があったら雲雀さんかツナの成り代わりか姉か妹か娘でコラボかトリップか転生した刀剣乱舞かワールドトリガーかアニメKかワンピースの作品が読んで見たいです。説明が下手ならすみません。今後も応援します (2018年11月24日 15時) (
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