標的336 ページ40
ディーノさんがムチを構えた……次の瞬間。クロームの持つ三叉槍がインディゴ色の霧を放ち始めた。
「誰が相手だろうと僕を止めることは出来ないよ！」
「あっ」
「クフフフフ…それはどうでしょうねえ。僕に限って」
クロームの目の前に現れたのは10年後の姿をした六道骸だった。
「む…骸ーーーー！！？」
「骸様の…有幻覚…」
「あれが！？」
それにしては本物と瓜二つな気がする……
「あれれ？」
白蘭のマーレリングに大空属性特有のオレンジ色の炎が灯ると六道さんの持つ三叉槍とぶつかり合った。
「クフフフ」
六道さんの瞳が六から一へと変わる。白蘭の下のコンクリートがピシッと音を立て火柱が上がった。
「ひいい。スゲーーー！！」
「お久しぶりです。沢田綱吉」
「か…髪が伸びてる！！10年後の骸！？でも…怪我とか大丈夫なの？」
「綱吉クンの言う通りだよ、骸君。僕の部下に憑依した君はあの時精神ごと消したはずなんだけどな。少なくともこんな幻覚はもうつくれないほどにね」
「クフフフフ。確かに貴方の策略に嵌り密閉された空間に閉じ込められた時はもう駄目かと思いましたよ。
一人でしたらね」
「ん。あっそっかーー。お仲間に外から穴を開けて貰ったのね」
「アレは仲間というには出来の悪すぎる子供ですが」
「？」
「子供？」
「どちらにせよ、貴方から貰ったダメージはとても大きかったですよ。つい先刻までこんなことは出来なかったほどにね」
六道さんが言うと同時に再度上がる火柱。ギュルッと蓮の蔓が白蘭に絡まり動きを封じた。しかし白蘭は特に気にする様子もなくハハハと笑う。
「駄目駄目骸君。これじゃ僕には勝てないよ。いくら本物に近い幻覚と言っても所詮君は偽の作り物だ。僕に勝ちたいんなら少なくとも復讐者の牢獄から抜け出して君自身の肉体で戦わないとね」
「ご心配なく。僕は自らの手で直接貴方を倒す日も遠くはない。我々は既に動き出している…とだけ言っておきましょう。
それに今この場では足止めさえ出来れば僕の勝ちですよ。さあ大空のアルコバレーノを並盛町へ連れて行くのです、沢田綱吉」
「骸！」
「ツナ。ここは骸に任せた方が良さそうだ」
「でも骸様！」
「骸！！また会えるのか！？」
ツナの問いかけに六道さんはふっと笑みを浮かべた。
「当然です。僕以外の人間に世界を取られるのは面白くありませんからね。いいですか？沢田綱吉。
絶対に大空のアルコバレーノユニを白蘭に渡してはいけない」
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ミリア - 凄く良かった作品で続きが楽しみです。今後他の作品を作る予定があったら雲雀さんかツナの成り代わりか姉か妹か娘でコラボかトリップか転生した刀剣乱舞かワールドトリガーかアニメKかワンピースの作品が読んで見たいです。説明が下手ならすみません。今後も応援します (2018年11月24日 15時) (
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