標的298 ページ12
「ハハンッ」
とここで相手側のメイクをしている男性が恭弥さんが灯した死ぬ気の炎に反応を示した。
「どうやら私と同じ雲属性の守護者は学生服の君のようですね。私は桔梗お見知り置きを」
胸に手を当て、綺麗に頭を下げる桔梗に恭弥さんは怖気もせず「すぐに始めようよ」と好戦的に笑った。
「だーからダメなんだってひっばーりチャン♪」
……恭弥さんをちゃん付けで呼ぶのは白蘭だけだと思う…
「次のチョイスを始めなきゃ」
そう言って白蘭はどこからかジャイロルーレットを取り出した。同時に見えやすいようとばかりにスクリーンに何かが映し出される。
記号のように見えたそれは、各属性とミルフィオーレとボンゴレの紋章だった。一番下に□のマークがある。あれは何を示すものだろうか。
「リングの手を歯車の側面に添えて、綱吉君」
「え…？」
「ほらこうするんだ」
「こ…こう？」
白蘭を真似るようにツナは歯車の側面に手を添える。
「チョイスの掛け声で歯車を右に回すよ」
説明され、動揺するツナをよそに、白蘭はチョイスと言って歯車を右に回した。ガラララと音を立て回転するスロットは、下から順に止まっていく。
二つのファミリーの紋章の横に数字が揃った時、ようやくスロットが完全に動きを止めた。
「な…何なの！？なんか数字が並んでる…！」
「属性マークの横に…そうか！！各属性の参加人数！！」
ハッとする入江に白蘭は笑みを浮かべそ♪っと肯定した。
「ジャイロルーレットでチョイスされたのは実際にフィールド内で戦う各属性の戦士の数だよ」
「見る限り属性によって人数が違うみたいですね」
「そうですね……」
「で、でもボンゴレとミルフィオーレで合計が違う？」
静弥の言う通り、ボンゴレが6名に対してミルフィオーレは5名と1人少ない。
ツナの疑問に白蘭はこう言った。これがチョイスの醍醐味なのだと。
「ボンゴレは大空2人に嵐1人、雨1人か〜〜。いい引きしてるじゃないか綱吉君」
「おい待て！！だったら一番下の□は何なんだ！？あんな属性見たことねぇ！」
「ちょっと獄寺君！！バカ女って何、バカ女って！！」
「あれは無属性。つまりリングを持たぬ者を示しているんだ。君達は“3”だから二名を選出しなくちゃならない」
3人……？さすがに笹川さんや三浦さんは戦闘に出すわけにはいかないし……いったい誰が…
「それで全員連れてこいってわけだったんだな」
「みんな戦いに参加なんて……そんな！！」
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ミリア - 凄く良かった作品で続きが楽しみです。今後他の作品を作る予定があったら雲雀さんかツナの成り代わりか姉か妹か娘でコラボかトリップか転生した刀剣乱舞かワールドトリガーかアニメKかワンピースの作品が読んで見たいです。説明が下手ならすみません。今後も応援します (2018年11月24日 15時) (
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