臆病なウサギと男勝りのチーター【REBORN】６ (ページ5)

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疾風243 ページ5

［綱吉side］

9代目…だけではなく、9代目の視線の先に見た。そこにいたのは…

ボンゴレⅡ世、ボンゴレⅢ世、ボンゴレⅣ世、ボンゴレⅤ世、ボンゴレVI世、ボンゴレⅦ世、ボンゴレⅧ世…

一番奥の椅子には…初代ボンゴレボンゴレⅠ世

Ⅰ世「貴様の覚悟、しかと受け取った」

綱吉「何これ…夢…？幻覚…？」

Ⅰ世「E`la nostra ora incisa sull` anello(リングに刻まれし我々の時間)」

綱吉「時間……時？」

Ⅰ世「栄えるも滅びるも好きにせよ。ボンゴレⅩ世」

綱吉「！」

Ⅰ世「……お前を待っていた。ボンゴレの証をここに継承する」

目の前が光で真っ白になって…溢れてくる力でオレは壁を思いっきり殴った

［Noside］

球針態が壊れ、煙が晴れるとそこには額に炎を灯しVer.V.R.(ボンゴレリング)を付けているツナがいた

フゥ太「わっ」

恭弥「ふぅん」

ラル「あれは！！」

ﾘﾎﾞｰﾝ「越えたな」

ラル「(これだ……これを待っていたんだ。この時代の沢田は指に装着したリングを手の甲に宿し力を引き出したという…)まさか、試練の末の形態だとはな…」

ﾘﾎﾞｰﾝ「オレも半分自信なかったけどな」

その言葉にラル・ミルチは驚いた顔をした

ﾘﾎﾞｰﾝ「飛躍的なパワーアップと言われてこの伝説の試練しか思いつかなかったのが正直なところだ

あんな答えで試練を乗り越えたのは歴代ボンゴレでツナだけだろうがな」

沢田綱吉がグローブを見詰めた瞬間、グローブから純度の高い大空の炎が灯った

フゥ太「ランボ、見て。ツナ兄のキレイな炎！！」

ﾗﾝﾎﾞ「んん…」

フゥ太「混じり気の少ない純度の高い炎はああいう澄んだ色になるんだ

大空ならオレンジ、晴はイエロー、雨はブルー、雷はグリーン、嵐はレッド、雲はバイオレット、霧はインディゴにね

そして、純粋な炎ほど属性の持つ特徴をより強く引き出すと言われる」

綱吉「(不思議な炎だ、頼りなさげだけど底から溢れてくるような…)」

恭弥「少しだけ僕の知ってる君に似てきたかな。赤ん坊と同じで僕をワクワクさせる君にね

ここから先は好きにしていいんだろ？赤ん坊」

ﾘﾎﾞｰﾝ「ああ……そういう約束だからな…」

恭弥「じゃあ」

雲雀恭弥は、保管用匣からトンファーを出し始めようか、と言って殺気を出しながら構えた

綱吉「くっ」

フゥ太「ひっ」

ラル「なっ(なんて炎！！……いや殺気！！今まで抑えていたというのか…！！これが雲雀恭弥！！)」