臆病なウサギと男勝りのチーター【REBORN】４ (ページ8)

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血しぶきをあげ倒れるルッスーリアに私達は青ざめる。今、ルッスーリアに光の光線が当たったような……

「やる時はやる。さすがボス補佐だねゴーラ・モスカ」

不意に聞こえた声に私達はそちらをみる。そこにいたのは赤ん坊を持っているロボットだった。どうやら先ほどの攻撃の犯人はゴーラ・モスカというロボットらしい。

味方を攻撃するという非道な行いに息を呑む私達。どうなってやがると零す山本さんにリリアンヌ師匠が口を開く。

「弱者は消す。これがヴァリアーが常に最強の部隊である所以の一つですわ」

「ルッスーリアはそれに恐怖して動揺していたんだ」

「弱者は……消す……？」

「そんな……」

「おい！しっかりしろ！」

「近付かないでください」

ルッスーリアに近付こうとする笹川先輩。だが二人いる中の一人のチェルベッロに阻まれてしまった。

なにぃっと目くじらをたてる笹川先輩。そんな彼をよそにもう一人のチェルベッロがルッスーリアの容体を診る。

ルッスーリアの傷の具合からこれ以上の戦闘は不可能と判断したのだろう。ルッスーリアは淡々とした口調で告げた。───たった今ルッスーリアは戦闘不能とみなされました、と。

「よって晴のリング争奪戦は笹川了平の勝利です」

勝利を収めたというのに笹川先輩の表情は険しいままだ。もちろん私達も。

「今宵の勝負はこれで終わりますが、今回より決戦後に次回の対戦カードを発表します」

「え…！！もっもうわかっちゃうの～～～！！？」

「ゔお"ぉい！次はオレにやらせろぉ！」

「それでは発表します明晩の対戦は…………」

「雷の守護者同士の対決です」

高らかに宣言する彼女に私とツナは同時に地面に寝そべり眠るランボを見下ろした。

確か雷の守護者は……ランボだった、はず。明日の試合、大丈夫だろうか。

不安が募る。ランボを見つめているとチェルベッロが何かのボタンを押した。

……次の瞬間、バシュっと音を立てて特設リングが壊れる。

と共にモスカがルッスーリア抱えた。そして彼の首にかかっている晴のハーフボンゴレリングを彼の方に弾く。

弾かれたハーフリングは弧を描き笹川先輩の手におさまる。それを見届けると他のヴァリアー幹部達と去っていった。

「なんて奴らだ」

「信じらんねぇ」

激しく同感だ。強く頷くと後ろからツナ君！と京子さんの声が聞こえた。

振り返れば京子さんがツナに駆け寄ってくるのが見てわかる。