臆病なウサギと男勝りのチーター【REBORN】４ (ページ50)

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「よく言ったぞツナ」

堂々と宣言するツナにリボーンは言う。凛々しい表情でXANXUSを見据えるツナにXANXUSは不敵な笑みを浮かべた。

「ボンゴレの歴史に刻んでやる。XANXUSに楯突いた愚かなチビが一人いたとな」

「一人じゃないぜ！！」

XANXUSの声に否定するは獄寺さんである。自身が愛用している武器を構えた。

「10代目の意志は」

「オレ達の意志だ！！」

その言葉に呼応して私達は武器を構えた。クロームは三叉槍を、笹川先輩は拳を、山本さんは剣を、風紀委員長さんお姉ちゃんはトンファーを、そして私は薙刀を。

相手側も武器を構える中、ここでチェルベッロが待ったをかける。

「お待ち下さい！9代目の弔い合戦は我々が仕切ります」

「なに！！」

「我々にはボンゴレリングの行方を見届ける義務があります」

「何言ってやがる。XANXUSの犬が！！」

「口を慎んでください。我々には9代目の勅命を受けています。我々の認証なくしてはリングの移動は認められません」

「よくも抜け抜けと！その死炎印は9代目に無理矢理押させたものだな！」

ニィッと口角を釣り上げるXANXUSを見てしまった私とツナはやはりそうか、と目を吊り上げた。

「我々は勝利者が次期ボンゴレボスとなるこの戦いを大空のリング戦と位置づけます」

「すなわち今まで行ってきた9つのリング争奪戦の最終戦です。いかがでしょうか？XANXUS様」

「悪くねぇ」

「それでは明晩、並中に皆さんお集まり下さい」

そうチェルベッロが言うとベルフェゴールが挑発してくる。しかしリボーンはツナは修業で力を使い果たしているからグッドニュースだと告げた。

ふっと鼻で笑うXANXUSはツナに半分にした大空のハーフボンゴレリング渡し姿を消した。

静まり返る中、バシルが9代目に駆け寄る。……とここでディーノさん率いるキャバッローネファミリーが姿を現した。

「お前ら！！9代目とケガ人を！！」

ディーノさんの指示のもと、動き始める部下達。9代目は単価に運ばれていってしまった。9代目のことはディーノさんに任せれば大丈夫だろう。

「雲雀達、大丈夫か」

ふと山本さんの声が聞こえ、そちらを見れば風紀委員長さんが歩き去ろうとしていた。その隣にはお姉ちゃんがいる。

「珍しく大人しくしてたじゃねーか」

「この状況があの草食動物の強さを引き出しているのならまだ手は出さないよ」

風紀委員長さんの視線は背中を蹴られ地面に滑り込むツナへと向けられていた。その後、私はツナと共に帰路についた。