臆病なウサギと男勝りのチーター【REBORN】４ (ページ46)

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XANXUSからの足蹴攻撃に風紀委員長さんはトンファーで防いだ。それと同時にふぁさりと学ランが地面に落ちる。

宙返りを一回するXANXUSは華麗に着地を決める。足が滑ったとわざとらしい言葉を吐くXANXUSに風紀委員長さんは口角を吊り上げた。

「だろうね」

「ウソじゃねえ」

とXANXUSが宣うと地雷の警告音が鳴り響いた。バッと避けると同時に地雷が爆発する。

「そのガラクタを回収しに来ただけだ。オレ達の負けだ」

「ふぅん。そういう顔には見えないよ」

ダッと駆け出す風紀委員長さんはトンファーを振るうが紙一重に躱さられる。どちらかが30m圏内に入ったのかガトリングが反応し乱射した。

「……お、お姉ちゃん！風紀委員長さんがXANXUSさんと戦い始めちゃったよ！？？」

「そうだね。けどタマ、それは予想できたでしょ？」

「ま、まあそうですが……っ」

嫌な予感がする。ゾワリ。と背筋に走る悪寒と自身のカンが告げている。バッと恭弥さんの方を向けば未だ二人の戦いが繰り広げられていた。

とここでXANXUSの手が光を放ったと思ったらトンファーとぶつかり合い火花を散らした。すぐさま手を下ろしXANXUSは風紀委員長さんの攻撃をただ躱すことに専念する。

刹那。一筋のレーザーが風紀委員長さんの左太腿を掠った。予想外の攻撃に風紀委員長さんはガクッと膝をつく。

「な！！？」

「ヒバリ！！」

「風紀委員長さんっ！！」

しかし予想外の展開はこれだけじゃなかった。空から突如数本のミサイルが降ってきたのだ。

当たると思われた攻撃は間一髪のところでお姉ちゃんに手を引かれ直撃は免れる。しかし、爆風が私達を襲い吹っ飛ばされた。

「大丈夫スか？会長、笹川兄！！」

「僕は大丈夫。君達も……大丈夫そうだね」

「何が起こっているのだ！？」

「……なんてこった」

不意に聞こえた声にハッとする。XANXUSだ。彼のいる方を見ればモスカを見ていた。

「オレが回収しようとしたが向こうの雲の守護者に阻まれた為、モスカの制御がきたなくなっちまった」

「何！？暴走だと！！？」

XANXUSの口角が怪しく弧を描く。そんな、と零す私にお姉ちゃんが立って！と私を急かす。私は促されるがまま、立ち上がり校舎から離れた。

ミサイルがそこかしこにあたり爆音が轟く。とここでモスカの腹から恭弥さんの左太腿を掠ったレーザーが放たれた。レーザーは校舎二階の一部屋に直撃する。

「あ、圧縮粒子砲！？」

「無差別ではないか！このままでは全員お陀仏だぞ！！」