臆病なウサギと男勝りのチーター【REBORN】４ (ページ39)

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疾風181 ページ39

聞き覚えがある声が聞こえ、僕は口角を上げていた

……大遅刻だよ、六道骸

クローム髑髏の体を霧が包み込んでいく。フードをかぶった赤ん坊はそれを見て最後の力で自分の醜い死体を隠そうとする女術士によくある行動パターンと言った

ﾘﾎﾞｰﾝ「どーした、ツナ？」

綱吉「…………来る！」

山本「ツナ！？」

綱吉「………あいつだ。あいつが来る！！」

珠代「か、会長さん…今のっ…！」

風琳「タマ、大丈夫。怖がらないで」

綱吉「六道骸が！！骸が来る！！！」

沢田綱吉がそう言った瞬間、「クフフフ」と相変わらず気味の悪い笑い声が聞こえてきた…

突然、クローム髑髏がいた所から男の声がしてるから驚いてるね…あ、攻撃当たった

ﾏｰﾓﾝ「ムギャ！！」

骸「クフフフ、随分といきがっているじゃありませんか。マフィア風情が」

ﾊﾞｼﾞﾙ「だ…」

了平「誰だ？」

ベル「んー？」

ﾚｳﾞｨ「娘が…」

ｻﾞﾝｻﾞｽ「………」

獄寺「六道骸…！！間違いない」

綱吉「骸……無事だったんだ…」

骸「お久しぶりです、舞い戻ってきましたよ………輪廻の果てより」

風琳「僕としては帰って欲しいね」

骸「おや、冷たいですね。風琳…あんな事をした仲なのに」

風琳「気安く名前を呼ぶな、骸。それにあんな事って…ハグして頬にキスしてあげただけでしょ。約束破るよ」

珠代「(お姉ちゃん、それ恋人にやるやつですー！！しかもナチュラルに名前呼びー！？)」

骸「クフフ…それは嫌ですね」

沢田綱吉達が驚いてる中、赤ん坊が「約束？」って問いに無視した。…言えないよ、六道骸が勝ったら彼にご褒美をあげるなんてね

ﾏｰﾓﾝ「………ウム、六道骸…どこかで聞いた名だと思ったが思い出したよ。
たしか一月程前だ。復讐者(ヴィンディチェ)の牢獄で脱走を試みた者がいた。そいつの名が六道骸」

獄寺「なあ！！」

ﾚｳﾞｨ「あの鉄壁と言われる復讐者の牢獄を……」

綱吉「ま…っまた脱走したのーー！！？」

ﾏｰﾓﾝ「だが脱走は失敗に終わったはず。更に脱走の困難な光も音も届かない最下層の牢獄にぶちこまれたと聞いたよ」

骸「クフフフ、ボンゴレが誇る特殊暗殺部隊ヴァリアーの情報網もたかが知れてますね」

ﾏｰﾓﾝ「ム」

骸「現に僕はここに在る」

……全く、六道骸の奴…勝てる相手だとしてもその余裕綽々な顔、どうにかできなかったのかい…