臆病なウサギと男勝りのチーター【REBORN】４ (ページ34)

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「霧のリング争奪戦の戦闘フィールドだぞ」

こちら側の霧の守護者が正体不明のまま、翌日の夜になってしまった。私達がいるのは体育館である。どうやらここが戦闘フィールドらしいのだが前回のような仕掛けがない。

ここには、私の他にツナ、獄寺さん、山本さん、笹川先輩、バジルさん、そしてリボーンがいる。

向こう側には敗北した幹部以外のヴァリアー幹部がいた。

「10代目…まだ霧の奴…現れません」

獄寺さんの言葉にツナは動揺する。そんな！！っと声を張るツナに笹川先輩が霧の守護者は本当に存在するのだろうかと疑問の声を投げかける。

確かに……今の今までこちら側の霧の守護者は姿すら見せていない。もしや風紀委員長さんやお姉ちゃんと同じ群れるのが嫌いなタイプなのだろうか。

「敵ももう来てるってのに……」

ひとりごちる獄寺さんの言葉でツナはヴァリアーの存在に気付いたようだ。そちらへと目を向ける。

相手側の霧の守護者の隣にはチェルベッロが二人並んでいる。冷淡とした表情でこちら側の守護者が現れるのを待っているようだ。

とここでツナが「ん？あれ？」と疑問の声を零した。

「なんだっけ！？何か大事なことを忘れてるよーな」

その言葉に私は首を傾げた……時だった。ぞくっと悪寒が背筋に走ったのは。ツナも感じたのか、バッと体育館入り口をみる。

「こっちの霧の守護者のおでましだぞ」

リボーン先生が言い終わると同時に現れたのは柿本さんと城島さんだった。予想外の人物の登場に私達は大きく目を見開く。

「あ"あ"！！そうだった！！」

「あ……あれ？あいつらって」

「バ…！バカな！！なぜこんな時に！！」

立ち上がるツナにバっとダイナマイトを構える獄寺さん。青ざめながらも獄寺さんは私達を守るように前に立つ。

「落ち着けお前達。こいつらは霧の守護者を連れてきたんだ」

「何言ってるんスかリボーンさん！だってこいつら…」

そこまでいって獄寺さんは気付いた。いや獄寺さんだけではない。私達もだ。ツナ側の霧の守護者が誰なのかを。

「ま…まさか…！」

「わ、わわ、私達側の霧の守護者って……っ！！」

「……こいつらがつれてくるってことは…」

「う……嘘だ。霧の守護者って……ろ…六道…骸！！！」

ツナがそう言い切った時、クフフという独特的な笑い声が聞こえてきた。でもその声は男にしてはワントーン高い。

「Lo nego.Il mio nome e',Chrome.Chrome髑髏」