疾風167 ページ25
［山本武side］
あの反応速度……もしかして時雨蒼燕流を見た事あんのかな？
ｽｸｱｰﾛ「それとは別に一つ腑に落ちねえことがある。貴様、なぜ今の一太刀に刃ではなく峰を使った？」
あー、バレていたか…。でも、答えは一つしかないんだよな
山本「そりゃあ、オレはあんたに勝つためにやってんで殺すためじゃねーからな」
ｽｸｱｰﾛ「うﾞおﾞぉい、ずいぶんナメてくれたなぁ！！まだ、自分の置かれた状況がわかってねぇようだなぁ！！その生意気な口をきけなくしてやる！！」
っと、攻めてきたからここは時雨蒼燕流…守式弐の型 逆巻く雨かな
刀で水を巻き上げるとスクアーロの奴も同じ様に水柱をあげた。どういう事だ？これじゃあ、何も見えない…
背後から気配を感じて後ろを見るとスクアーロの姿が咄嗟に少し後ろに下がったけど…左肩から胸まで切られたのな……
ｽｸｱｰﾛ「どうだぁ！痛いかぁ！？最後に絶望的なバッドニュースを教えてやる。貴様の技はすべて見切ってるぜぇ
その時雨蒼燕流は、昔ひねりつぶした流派だからなぁ！！」
時雨蒼燕流を…昔ひねりつぶした？変だな、親父はそんなこと一度も言ってなかったのに…
ｽｸｱｰﾛ「剣帝という男を倒し、極めた剣を試すためオレは強ぇ相手を探していた。
そんな折、細々と継承されている完全無欠の暗殺の剣が東洋にあると聞いた。それが時雨蒼燕流
見つけたぜぇ、継承者と弟子の3人をな。貴様と同じ八つの型を使いやがった
だが所詮は
山本「……聞いてねーな、そんな話…」
ｽｸｱｰﾛ「んﾞん？」
山本「オレの聞いた時雨蒼燕流は完全無欠最強無敵なんでね」
オレは傷口を抑え、荒い息を整えながら片手に刀を持って立ち上がった
ｽｸｱｰﾛ「うﾞおﾞぉい！！バカか貴様は！！」
山本「やってみなきゃわかんねーって」
ｽｸｱｰﾛ「もう、加減はしねぇぞぉ」
同時に走り出しオレはスクアーロの仕込み火薬を躱したが突然、水に紛れて石の破片が飛んできて右眼に直撃した
山本「ぐぁっ！！」
ｽｸｱｰﾛ「うﾞおﾞぉい！！動き出したら止まらねーぞぉ！！」
山本「くっ」
急いで立ち上がり、五月雨で相手の剣を受けた瞬間体が痺れて動けなくなった
なんとか刀を持ってない方の手で殴って動けるようにしたけど…今のなんだ？？
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