臆病なウサギと男勝りのチーター【REBORN】４ (ページ12)

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電気傘に降り注ぐは雷である。青白い光を放つ電気傘に大人ランボは気付いていないのか走っている。

レヴィにたどり着くまで数メートルをきった時、電気傘に蓄積された電撃が突如大人ランボに放たれた。バババ、と音を立て目の前が青白い光を放つ。

そこで大人ランボは気付いたが時既に遅く、ぐああぁあ！！！と大人ランボが呻いた。

そんな彼の姿と宙で静止している電気傘を見て私達が目を見開く。

「な、なんだありゃあ！？」

「ああ……ラ、ランボ！！」

「ヤベーな」

「ランボの体質も持ってしてもあの電圧には耐えられませんわ」
　
「そんな…！」
　
青ざめるツナ。と同じタイミングで電撃が止み大人ランボは倒れる。

ランボ！！と度名を呼ぶツナの表情はどこか辛辣そうだった。

体を起こす大人ランボは痛いと泣き出す。そんなランボに獄寺さんは喝を飛ばし、ツナは逃げるように促した。

ボスである前に保育係であるツナの言葉に従うように逃げようとする大人ランボだったが、逃がさんの一言と同時に放たれた電気傘が大人ランボの肩に深く突き刺さった。それは肩の後ろまで貫通するほどに。

「う……ああ…」

「お前は徹底的に殺す。切り刻んで焼肉にしてやる」

その場に倒れる大人ランボは痛いのを我慢しつつなんとか電気傘を抜いた。そして泣きながら近くに落ちている10年バズーカを手に取る。

「あれは！ランボが置いていった10年バズーカ！」

ドガン！！再び起こる爆発。それと同時にピンク色の煙が発生した。ピンク色の煙がモクモクと立ち上る中、出てきたのは見知らぬ男だった。

5歳の時と10年後の時とは全く違う雰囲気に汗が滲む。彼は少し辺りを見渡した後、「やれやれ」と吐息を零した。

「夢ではないとすればずいぶん久しぶりに10年バズーカで過去へ来たようだ」

「なんだかランボ…頼もしいよ……」

ツナの声が聞こえたのか20年後ランボは振り向く。そして目が合うと少し目を見開いた後に泣きそうな笑みを浮かべた。
　
「あなた達にまた会えるとは…懐かしい…なんて懐かしい面々……泣きそうだが感傷にひたっている場合ではなさそうだな。野蛮そうなのがひどく睨んでいる」

そう20年後のランボは敵へと視線を戻す。

「お前が誰だろうと消すまでだ」
　
「昔のオレは相当てこずったようだが…オレはそうはいかないぜ」

レヴィは怯まずに20年後ランボを睨みつけている。そんな彼に対し20年後ランボは地面に落ちてるリングを首にかけた。
　
「ほざけ。消えろ」