疾風29 ページ31
転入生…獄寺隼人にルールを説明してから図書室でずっと本を読んでた
あぁ、これは余談だけど獄寺隼人の態度が悪くてその後に風紀委員に八つ当たりしてたよ
今は授業中。他の人は何故、授業に出ない?って疑問に思うと思うけど、僕や恭は授業とか受けないよ
群れてるし、それに両親の計らいで僕と恭は英才教育っていうの?そういうのを受けて授業が簡単って思ってしまうから
しばらく読んでると昼休みになったのか昼ご飯を終えて1番最初に来た当番になってる図書委員の人が来た
やぁって意味も込めて軽く笑って手を上げると何故か顔を赤くされてそこからずっと俯いてるんだよね…何でだろ?
それから図書室を利用しに来た人は僕の姿を見るなり回れ右して出ていく人、覚悟するような目をして入り勉強や読書を始める者…(後者の人は少ない)
だけど、時間が経つと図書委員の子だけ残り他に図書室にいた人達は全員出ていってしまった
僕、本当に怖がられてるなぁ…って思いながらも次に読む本を手に取った時沢田珠代と持田雪美の会話が聞こえた
雪美「だよねー。ナヨナヨクヨクヨしてるツナだもんねぇ。っとタマちゃん、話変わるけどさ……なんか今回図書室に人いなくない?」
僕がいるからね
珠代「そ、そうですね……図書委員の人もなんか俯きっぱなしですし……」
それは僕も気になるんだよ。熱でもあったのかな?
雪美「もしかして怖い人でもいんのかねぇ……ほら例えば噂の風紀委員長とか、生徒会長とか!!」
……噂ってどんなのかな?そう言えば、風の噂でファンクラブがあるって聞いたけど…嘘だろうね
珠代「ありえそうですが……お二方忙しいのでは?」
忙しい…か。確かに書類整理や見回りとか色々あるけれど…
風琳「確かに忙しい時もあるけど、基本は他の生徒同様暇なんだ」
雪美「へぇ〜〜〜。そうなんだ。ほら聞いたタマちゃん。忙しい時もあるんだ……え?」
綺麗に二人同時に振り向く2人を見下ろしながらやあっと本を片手に挨拶をしたら何故か持田雪美は固まって驚いていた
風琳「本を読みに来たのかい?」
珠代「え、えっと…ここが静かなので…」
風琳「休憩をしに来たんだ。僕もここが好きだよ…静かでありもしない噂を流したりして騒ぐ草食動物達がいないから…本も読めるからね」
僕はそう言って優しくふわりと笑って沢田珠代の頭を撫でた
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