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久々にAの名前を聞いた。

今まで意識して過ごしてたわけやないけど
やっぱり心のどこかであいつのことを考えていた。



河「 なぁ、俺もAに会いたいんやけど 」

リ「 絶対喜ぶと思いますよ、
  でも…… 」



リリーが連絡を躊躇う気持ちは分かる。

俺ら芸人が必要以上に絡んでしまったことが
Aを苦しめた原因になったってことは
俺ら芸人が1番わかっている。



リ「 どうしたら良いっすか 」

河「 音信不通だったあいつが
  目の前に現れて、連絡先くれたんやろ? 」
  「 LINE送ったらあかん理由、無いと思うけどな 」




しばらく悩んでLINEを送ったリリーは

直ぐに既読が付いて驚くまもなく返信が来た

ということをサイレントで伝えてきた。



慌てすぎや、笑



河「 なんて返信きた? 」

リ「 今日この後会える?って聞いたら
  会えるよ、って!! 」

河「 行ってきたらえぇやん 」






俺も連れてってや、という言葉を飲み込む。










まだ、俺にはAと会う資格は無い。



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作者名:ゆぽる | 作成日時:2022年7月20日 22時

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