リフレイン . (ページ8)

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８．ページ8

リ
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俺ら芸人の中で、Aは特別な存在やった。

他のどのスタッフよりも気さくで
世代も同じやから話も合って
年上でも年下でもどんな人とも
フレンドリーに接していて。

いつもピリついた空気の劇場で
Aは常に笑顔やった。

盛「さっき、たまたまAを
　ドンキ前で見かけたんすよ」

河「声は掛けたん？掛けたからこうなってん？」

嶋「うわAちゃんか…懐かしいな」

東京の芸人も、もちろん大阪の芸人も
漫劇にAが居ると自然と声を掛けていた。

ただ、それをよく思わん他のスタッフが
多く居たみたいで、それで…

リ「あいつ…A、更に細なってて」
　「でも、でもAやったんです、
　あの笑顔も声も…… 」

盛「ほんでこいつ、AにLINE教えてもろてて」

河「じゃあ連絡したったらえぇやん
　俺らも心配やし、実際に会ったけど
　まともに話せんかったんやろ？」

リ「連絡……してえぇんすかね…… 」

盛「女々しいのぉ、
　お前が女に対してこんな弱気なん変やで」

そら慎重にも弱気にもなるやろ

Aは特別やし、もう失いたくないんやから

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