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【ナツキスバル】 酒2 ページ7

「そっか〜
……じゃあさ、高校卒業したら


私のこと好きにしてもいいよ」

「え」

 彼は、ぽかんと鳩が豆鉄砲を食らったような顔をする。
このことは前々から考えてはいたことなのだ。彼が高校を卒業するまでは、絶対にそういったことはしないと。
卒業後は、まぁほぼ大人の仲間入りだ。我慢をする期限としては丁度良いんじゃないだろうか。彼にはずっとやきもきさせていたことも、前に話をしたときに知っていたし。




すっかり黙ってしまった彼が気になった。
ちらっと彼の方を見ると、どうやら緩くお起立しているではないか。

あらやだ、面白い。

「あはは〜!スバルってばカチカチ〜
助平め〜」

酔った勢いで、思春期の少年をからかう。




「………」

沈黙が重たい。もしやこれは怒らせてしまったのでは。

「……あ、怒った…?…………からかいすぎちゃってゴメンナサイ……」

「………いや、怒ってないですけど…その…」

「え、」





 スバルがいきなり寝ている私の上に馬乗りに乗っかってくる。そういう経験が全くない私は流石に少し怖気づいた。

「……あんまり、煽らないでくださいよ…」

 スバルが、酒を飲んだ私と同じくらい赤くなった顔でこちらをもどかしそうにむっと睨む。元々目つきが悪いせいで、今はもはや凶悪犯罪を犯したような男の顔だ。色気もクソもない。

 ボソッと「今に見てろよ…」と言いながら私の上から退いて、背を向けてスバルは隣に横になる。顔は見えないが、真っ赤な耳がちらりと見えている。

私は、少しだけ酔いが冷め始めてきた頭で、さっきまでは感じていなかった羞恥心がどばどばと湧き上がってくるのを感じた。

完全に自分の発言のせいだ。だが、彼の気持ちの強さに気づいた今では、流石に先が思いやられた……

【レム】失明(病、悲)→←【ナツキスバル】 酒(現パロ、下品、年上)



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作者名:「」 x他1人 | 作成日時:2021年4月16日 22時

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