[女性向け] 短編夢小説リゼロ (ページ34)

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【ナツキスバル】両親3 ページ34

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　思っていた態度とあまりにも第一印象が違っていたため、反応が遅れる。

「……あっ、い、いつもスバル君のお世話になっております、Aと申します…。」

「あら〜、あなたが噂のAさんね！
私がスバルのお母さんです〜。
わざわざ来てくれてありがとう。今、案内しますからね。」

「は、はぁ…」

　スバルの母と名乗るその人物は、何だかふわふわとした掴みどころのない雰囲気の人のように感じた。目元はものすごくスバルと似ていて、この人がスバルの母親ということには非常に納得がいった。

　

　リビングへ通されれば、なんとも明るい印象のきれいな部屋。
オープンキッチンの近くには家族用と思われるテーブルがあり、そこの椅子には、メガネをかけた威厳のある姿の男性が、腕を組んでずっしりと腰掛けていた。

　やばい、めっちゃ怖い……

　内心は阿鼻叫喚の大パニック。心の中でヒイヒイと悲鳴を上げながらも、自己紹介をした。

「夜分に失礼いたします。Aと申します。いつも息子さんにお世話になっております。」

「スバルの父です。ご足労、ありがとうございます。」

　お父さんは強めな声色で対応している。これは本当に厳しいかもしれない……。

「いえ、こちらつまらないものですが…」

　そう言って、こだわって選んできた菓子折りを渡す。

「ありがとうございます。
じゃ、とりあえずみんな席についてくれ。Aさんもどうぞ。」

「失礼します…」

　まるで面接のようだ。音を立てないように椅子を引き、座る。お母さんがお茶をテーブルに置いてくださり、軽く会釈をした。
そして、スバルとお母さんも席に着き、ご両親、私とスバルという形で対面するように腰掛けた。

「早速ですがAさん、うちのスバルと……付き合っているんですか？」

単刀直入に聞かれ、用意していた答えを頭から引きずり出す。

「はい、私はスバルと清いお付き合いをさせていただいております。」

「それは、いつからですか？」

「数ヶ月前…、えと、今年の春頃からです……。」

「Aさん、今は何をされている人なのですか？」

「〇〇社と言う会社の、ごく普通の会社員です。去年社会人になったばかりですが……___」

　以降、二人の付き合いについて事細かに聞かれ始めた。