[女性向け] 短編夢小説リゼロ (ページ27)

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【ナツキスバル】　恋5 ページ27

危険を賭して自分を守ってくれた彼女だが、なぜこんな危険なことを自分から進んでやってくれたのだろう。女性が男なんかに叶うはずないのに。
　それを、意識が覚醒した彼女に問えば、こう返した。

「スバルは気づいてないかもしれないけど、私は君が思っている以上に、君にいつも助けられているんだよ。

お屋敷でよく仕事に失敗する私を、いつもそばで励ましてくれてた。

今朝だって、転びそうな私を助けてくれた。グズでのろまで、いつだってトロい私を見捨てなかった。
それが、申し訳なくて。」

「そんなことで…」

「だから、今度は私が君の助けになりたかったんだ。

君は時折、一人で何かを抱え込んでいるように苦しんでいるみたいだから…

私が君を守らなきゃって」

　スバルは、思った。自分が想像している以上に、彼女は自分のことを見ていてくれたのだ。

そして、死に戻りという誰にも共有できない苦しみ、自身の心の闇に気がついて、ずっと気にかけてくれていたことを。

ふと、彼女が安心させるように微笑む。

その表情に、

スバルの中で何かが落ちるような音がした。