生きるスマホ。‐the smart story‐

ダウンロード ページ2

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『生きるスマホアプリケーション。ダウンロードしますか？しませんか？』


目を疑った。


スマホを買って２日目。
まだ使い慣れてなくて、やり方もよく分からない私に更なる疑問符が浮かぶ。


「生きるスマホアプリって……」


迷惑メールかと思って削除しようとした手を、ふと止める。


まぁ、何か面白そうだし、一回ぐらいダウンロードしてみてもいいかな。


興味本位だった。


私は、何のためらいもなしに『はい』のボタンを押した。


――すると次の瞬間、画面いっぱいに見たこともないような数字の羅列が広がった。


「な、な、なんじゃこりゃあ！」


ウイルスにでも感染した!?


やっぱりこんな怪しいの、やめておけばよかった。


ため息をついてる間に数字の羅列は消え、いつもの大好きなアイドルの待ち受けに変わった。


「なんだ、何も変わってないじゃん」


「いや、変わってるぜ」


思わず手が冷たくなる。


なんだ、今のは。


「なんか今、幻聴が……」


「だから、俺だっつーの」


私は、ゆっくりと手の中に収まるスマホを見つめた。


間違いなく、その声はこのスマホから出ているものだった。

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