愛が止まるまでは…*#～Peace!～【M.Nakai】 (ページ5)

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涼乃「こんばんわ！！」

「こんばんは～…空いてますか？」

店員「空いてますよ。ご案内致します。」

いつもの店員さん。

笑顔で言うと、いつもの奥のカウンターに案内してくれた。

マスター「お、やっぱり来た笑」

涼乃「空けててくれたんですかー？」

マスター「うん。絶対来ると思って笑」

「すいません。ご迷惑お掛けします。」

マスター「いいんだよ、全然。いつものでいい？」

涼乃「はい！！」

いつもの柔らかい笑顔。

しばらくして、グラスが二つ差し出された。

涼乃「はい、乾杯！！」

「ん、乾杯。お疲れ。」

グラスを合わせて、そっと口元で傾ける。

甘さが口の中で広がる、いつもの味。

思わず笑みがこぼれる。

マスター「Mステ見たよ。良かったじゃん。」

涼乃「本当ですかー？やった！！笑」

マスター「あれ、何て歌なの？聞いた事あるけど、近頃の若い子の音楽はわかんないからさ。」

「“SISTER”です。“back number”の。」

涼乃「私達、カバーしかしないんですよ。自分達の曲は持ってなくて。」

マスター「ふーん。でも５人っぽくて良かったよ。」

「やった！！」と涼乃がガッツポーズをする。

それにまっちゃんことマスターと苦笑いをして、カクテルをもう一度流しこんだ。

毎週金曜日、必ず二人でここに来る。

都内にある、穴場なバー、“JOY”

週に一度だけ、贅沢な時間を過ごしている。

涼乃「ん～～～～、旨い！！」

そして必ず、この人は酔う。

そのお世話係でもある私は、あまり飲まない。

-カラン♪-

店員「いらっしゃいませ。」