元私の本丸参の巻 (ページ16)

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葛藤ページ16

「あ…おはよう…ございます。」

幸せそうな笑顔だ。

「おはようございます、柳星様。」

起き上がって周りをぐるっと見回すと

その顔が引きつった。

わなわなと震えながらくわっと開いた口から悲鳴が飛び出す一秒前
「叫ばないで。」
「むっ……！！」
さっと女の手が審神者様の口を押さえた。菖蒲の手だ。どうしようもなく私の手だ。
柳星様は悲鳴の代わりにフーッフーッと鼻で深呼吸を繰り返している。ぼろぼろと流れる涙が手の甲を濡らした。
それが落ち着いた頃私は手を離した。
「…どういう、こと、ですか？」
「すみません。

でも、

これがこの本丸のほんとう、なんです。」

微笑みを崩さずに言い切った。

ごめんなさい。
再度心の中で謝る。
でも、これを知ってもらうことが私は誠実だと思ったんです。

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こんばんは！作者です。
相変わらず長かったり短かったりですみません。主人公の心の葛藤うまく書けてたでしょうか。出来てたら良いんですけど…。
インフルとかいろいろ流行ってますけどお気をつけて！