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「はー食った。もう茶漬けは十年見たくない!」
満腹になったお腹をさする呑気そうな敦に、
「お前………」とキレそうな国木田。
「でも、良かったですね。お腹いっぱいになれて」
「そうだね、助かったよ」
仲睦まじく会話をする敦とAを見て太宰が二人に質問する。
「君達は河川敷で何をしていたんだい?」
「…僕は孤児院を追い出されたんです。
…経営不振だとか…事業縮小だとかで」
辛そうに身の上話をした敦。Aは理不尽すぎると静かに怒る。無意識に下唇を噛んでいた。
「それは薄情な施設もあったものだね
……それでAちゃんは?」
「疲れたので…家出です」
俯いてギリギリ聞き取れる位の声でAは太宰の質問に答えた。敦とAの間にドンヨリとした雰囲気が漂う。
「おい太宰。そんなこと聞いてどうする
俺達は恵まれぬ小僧、小娘に慈悲を垂れる
篤志家じゃない、仕事に戻るぞ」
国木田がこれ以上関わるなと太宰に忠告する。
「お二人は………なんの仕事を?」
「私も、気になります」
「なァに……探偵さ」
太宰の目がキラリーンと光る。然し、太宰が全く探偵に見えないのでポカーンとする敦とA。
そして疑いの目を向ける。すると国木田が説明を始めた。
「探偵と云っても、猫探しや不貞調査ではない
斬った張ったの荒事が領分だ。
異能力集団『武装探偵社』を知らんか?」
国木田はベストを少しただけ捲り、敦とAに腰に着けている銃を見せた。
『武装探偵社』と云う単語に反応を示す敦とA
『武装探偵社』
軍や警察に頼れないような
危険な依頼を専門にする探偵集団＿＿＿
昼の世界と夜の世界の間を取り仕切る
薄暮の武装集団
武装探偵社の社員は
多くが異能の力を持つ“異能力者”
敦は風の噂でその情報を。Aは世界の外にいたときに零から聞かされた情報だった。
敦もAも真剣な面持ちの気配を纏い、目の前に居る太宰と国木田を見ていた。
すると天井を見ていた太宰が
「あの鴨居、頑丈そうだね………たとえるなら
人間一人の体重に耐えられそうな位」
太宰この発言で、緊張感のある雰囲気がガラガラと音を立て崩れ去った。
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御影(プロフ) - 綾田さん» コメントありがとうございます！ (2023年1月10日 7時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
綾田 - 夢主がめっちゃかわいいっ！？です。どんな子なのかな？と読み進めてたら、好みドンピシャで……マジかわいいです。ありがとうございます。 (2023年1月9日 21時) (レス) @page13 id: 9d196278d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年5月29日 22時
