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敦達が仕事に行っている間、Aは探偵社のお使いに出ていた。
「カルテと，あと…江戸川さんのお菓子」
携帯のメモを見ながら花柄の買い物袋を持って立っていると後ろから声をかけられた。
「ヘェ…手前か青鯖の気にかけてる奴ねェ」
その気配に覚えのあったAは振り返って後ろに居た青年を見た
「貴方が私をポートマフィアに連れ去った
中原中也さんですね?」
名前を云い当てられて驚く中原。でも直ぐに表情を取り戻しニヤッと笑う
「何で分かッた？」
中原の方をジッと見ると、
「貴方、太宰さんに『空に青鯖が浮かんだような顔』って云いましたよね？」
「！」
「そして太宰さんは貴方のことを『蛞蝓』と云った」
Aは以前居た世界の太宰と中原の遣り取りを本で読んだことがあった。
真逆、此方の世界でも同じような遣り取りをしてるとは思っていた。
考え事に夢中になっていると，「なァ」と中原に声が近くでする。
「俺の電話番号な」
と勝手に自分の携帯に電話番号を入れられて若干，困惑するA。
「何で？」
「手前を青鯖から奪ってやるよ」
中原の発言にイマイチピンとこないAは首を盛大に傾げていると立ち去ろうとする中原。
するとAは中原の背に向かって
「私は”手前“ではなく，綾目Aです」
と云った。すると中原は背をAに向けたまま
「じゃァな，A」
と云って手を振った
不思議な人だなーと思っていると，Aの携帯から電話がかかってくる
〔Aーまだなの？〕
〔あ、江戸川さん、急ぎます〕
電話を終えると走って探偵社に向かうA。ローファーを履いているにも関わらずにペースを落とさず走っていくA。
すると目の前を歩いていた黒い外套を羽織った青年がハンカチを落とした。
「落としましたよ…では」
スイッとその男性にハンカチを渡すとまた走っていくA。
「…行ってしまいましたね。」
紫水晶のような目を細める青年。然しその目は何処か濁っている
「綾目Aさん…
フフフっあれが僕の狙っている異能力者ですか…
思ったより優しい人でしたね」
ウシャンカを被った青年はAの走っていた方向を見続けていた
「益々，手に入れたくなりました
“オキュラス”否、Aさん。貴女は必ず鼠が手に入れます」
不敵な笑い声を出した青年は路地裏に吸い込まれるように消えていった
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御影(プロフ) - 綾田さん» コメントありがとうございます！ (2023年1月10日 7時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
綾田 - 夢主がめっちゃかわいいっ！？です。どんな子なのかな？と読み進めてたら、好みドンピシャで……マジかわいいです。ありがとうございます。 (2023年1月9日 21時) (レス) @page13 id: 9d196278d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年5月29日 22時
