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敦は走った。探偵社に。
銃声が聞こえたからだ。探偵社の目の前に着くと、四階からは煙が上がり、窓も割れていた。
「やめろ!!」
敦が固まる。何故なら
国木田が広津を投げていて。
賢治が積み上がった黒服の上に座り。
乱歩と与謝野は談笑し。
Aは立原にフロント・ハイキックを食らわせる
「おぉ帰ったか」
敦に気づいた国木田が広津の腕を捻じ曲げながら云う。Aもおかえりと云いながら無表情で立原の腕を捻り上げる
「痛ででででェ!阿呆女!折れるゥ折れる!!」
「骨は折れても治りますよー(棒)」
「勝手に居なくなる奴があるか
見ての通りの散らかり様だ、片付け手伝え」
ゴキっと云う鈍い音が広津、立原から同時に聞こえ、二人とも悲鳴を上げて気絶する。
「国木田さーん、此奴らどうします?」
「窓から棄てとけ」
「私も手伝います」
マフィアの武闘派。特殊部隊並の強さを誇る
黒蜥蜴が探偵社員の手によってボッコボコにされている。そして今は賢治とAが黒蜥蜴をポイポイと窓から棄てていた。
国木田が溜息をつきながら手帳を開く。
「これだから襲撃は厭なのだ｡備品の始末に再購入｡
どうせ階下から苦情も来る｡業務予定がまた狂う
しかし、まあこの程度いつものことだがな」
「(マフィアより探偵社のほうがぶっちぎりで物騒じゃん)」
「国木田くーん。僕そろそろ“名探偵”の
仕事に行かないと」
デクスの上でラムネのビー玉を見ていた乱歩が無邪気に云った。国木田は「例の殺人事件ですか?」と聞いた。
｢そう!警察がね世界最高の能力を持つこの名探偵 乱歩さんの助言が欲しいって泣きついてきてさ｣
「敦とAに手伝わせます｡とりあえずおりてください｡おい!敦、呆けてないで準備しろ｡仕事は山積みだ｡」
何事もなかったように仕事を再開させる社員の姿を見て何かがこみ上げてくる敦。
「国木田さん。ついでに太宰さん探します」
「あぁ頼む。どうせその辺の川を流れている」
「はい、分かりました」
敦の目頭が熱くなる。朝焼け色の目から涙が溢れる
｢あ？何だお前泣いているのか？｣
｢泣いてません｣
国木田に泣いてることを指摘される敦。
するとAがハンカチを敦に渡す。
「おかえり」
「ただいま」
敦は笑ってAに云った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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御影(プロフ) - 綾田さん» コメントありがとうございます！ (2023年1月10日 7時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
綾田 - 夢主がめっちゃかわいいっ！？です。どんな子なのかな？と読み進めてたら、好みドンピシャで……マジかわいいです。ありがとうございます。 (2023年1月9日 21時) (レス) @page13 id: 9d196278d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年5月29日 22時
